らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

火の車

2020-08-07 | 雑学
現代でもよく使う「家計が火の車」という表現。
我が家のためにあるような言葉ですが、元々は、妖怪に関係する言葉なのだそうです。
「火の車」と妖怪?
どのような関係があるのでしょうか?
今日は「火の車」の由来を調べました。

「火の車」は妖怪・牛頭馬頭(こずめず)が載ってきて地獄へと誘う車で、仏教用語である「火車(かしゃ)」を訓読みしたものです。
「火車」はその名の通り火が燃え盛った車で、生前に悪行を積んできた者を地獄へ運ぶための乗り物でした。
燃え盛る火の中で、悪人は地獄に着くまでひどく苦しめられます。

「家計が火の車」と表現する「火の車」の由来は、その悪人のさまを、苦しい経済状況の困難さに重ねたことから使われるようになったと言われています。

・牛頭馬頭が引く火車です(ネットより)


「火車」を地獄から引いてくる牛頭馬頭(ごずめず)は、その名の通り、身体は人間、頭が牛・馬の鬼の地獄の獄卒(ごくそつ=地獄で亡者を呵責(かしゃく)するという鬼)です。

悪事を犯した人間が死を迎えるとき、牛頭馬頭などの地獄の獄卒が、燃えたぎる炎に包まれた車を引いて迎えに来るのですが、文献によっては死に際ではなく、生きながらにして迎えが現れるといった事例も見られるということです。

「火の車」というのは誰かによってもたらされるものではなく、あくまでも自分自身の行いが生み出してしまうものなので、それを避けるために生前には善行を積んで、地獄からの迎えが来ないようにしておきたいものですね。