らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「朝三暮四」と鳩山元首相

2016-10-26 | 時事

「朝三暮四」と言う熟語をお聴きになったことがありますか?
「朝令暮改」とは違います。
ところが、平成10年1月22日の衆議院予算委員会で、鳩山由紀夫元首相が「朝三暮四」を「朝令暮改」の意味と間違え、「あっさり物事を変えてしまうこと」と説明して話題になったことがあります。

「朝令暮改」は、朝出した命令が夕方には改められるという意味で、命令や法律・方針が一貫せず、頻繁に変更されることですが、朝三暮四は、目前の違いばかりにこだわって、同じ結果になるのに気がつかないこと。口先でうまく人を騙すことを言う熟語なのです。
従って、鳩山元首相が答弁した、方針などが一貫せずにコロコロ変わるという意味で使うのは誤りです。

「朝三暮四」の語源は、中国の春秋時代の故事からです。
それによると、猿を飼っていた狙公(そこう)と言う人が朝3つ、暮れに4つのトチの実を与えていたところ、それでは少ないと猿が怒りました。
そこで朝に4つ、暮れに3つやると言うと、猿たちは大喜びして承諾したという故事から、目先の利にとらわれ、実際は結果が同じであることに気づかないことや、言葉巧みに人を騙すことをいいます。

しかるに、鳩山元総理は、自民党の茂木敏充幹事長代理が「朝三暮四の意味を知っているか」と質問したことに、「よく知ってます」と 前置きした上で「朝決めたことと夜決めたことがすぐ変わるという意味で、あっさりと物事を変えてしまうことだ」と、自信満々に間違った意味を説明し、とんだ赤っ恥をかいたものです。

先般の中国北京におけるAIIBの総会でも、助言機関委員に任命された鳩山元首相が会合後「日本もできるだけ早い時期に加わるべきだ」などと不必要な事をしゃべっています。
日米を分断しようとしている中国の意図が分からないのだろうか。
嘗て、弟の鳩山邦夫氏が兄のことを「宇宙人らしい人間がいよいよ本物の宇宙人になった。少なくとも日本人ではなくなった」言っていましたが、確かに邦夫氏が言われるように、少なくとも日本人ではなくなりましたね。