goo blog サービス終了のお知らせ 

らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

吝(やぶさ)か

2014-03-10 | 雑学

政治家や社会的地位の高い方の中には、よく「吝(やぶさ)かでない」という言い方をします。
これは、「~する努力を惜しまない」「快く~する」という肯定的な意味で使われる言葉です。
敢えてこのような難しい表現をしなくてもいいように思うのですが、それはさておき、今日はその「やぶさか」について調べてみました。

「やぶさか」は、漢字では「吝か」と書き、広辞苑では、①物惜しみする様、けちなこと。②未練なさま、思いきりの悪さ、と説明されているように否定的な言葉です。
この否定的な言葉の「やぶさか」を「やぶさかでない」と打ち消していることから、肯定的な意味になり、「〜する努力を惜しまない」、「快く〜する」といった意味になるものです。

では、「やぶさか」の語源は何なのでしょうか?
調べてみました。

「やぶさか」は平安時代の言葉で、物惜しみする意味の動詞「やふさがる」、ケチである意味の形容詞「やふさし」と同源と考えられています。
鎌倉時代の中期以降「やふさがる」「やふさし」は用いられなくなり、「やふさ」に接尾語の「か」がついた「やふさか」「やっさか」という語が生れましたが、その後「やっさか」は消滅し、「やふさか」の二音節が濁音化されあて「やぶさか」と言うことのようです。