先日、早くも“咲いたヒマワリの花”をご紹介しましたが、今日も、早々と咲いた秋の七草の一つ、カワラナデシコ(河原撫子)をご紹介します。
昨日は夏至、梅雨真っ只中の昨今ですが、私の菜園仲間のT氏の畑では秋の花「カワラナデシコ(河原撫子)」が満開となっています。
「カワラナデシコ」はナデシコ科ナデシコ属の多年草で、名前は河原に多く見られるナデシコと言うことからつけられました。
原産地は日本、朝鮮半島、中国で、日本では本州以西の四国、九州に広く分布するほか、沖縄諸島に少数が自生しているそうです。
ナデシコ(撫子)という呼び名は、見ていると思わず撫でてしまいたくなるような可愛い花という事から付けられ、別名の大和撫子は、中国原産のセキチク(唐撫子)と区別するために付けられた名前で、日本女性の清楚な
美称にもなっています。
ナデシコは古くから親しまれている花で、万葉集にも多く詠まれています。
「なでしこが 花見るごとに 娘子(をとめ)らが 笑(ゑ)まひのにほひ 思ほゆるかも」 大伴家持(万葉集巻第十八-4114)
意訳:ナデシコの花を見るたびにあの娘の笑顔の美しさが思われる