らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

キウイフルーツの剪定

2011-01-25 | 家庭果樹
今日は、キウイフルーツの冬の剪定についてご紹介します。

キウイフルーツの剪定には「切り戻し剪定」と「間引き剪定」があります。
「切り戻し剪定」は、枝を途中から切り、勢いの良い枝を出させる剪定です。短く切れば切るほど強い枝が出ますが花芽はつきにくくなります。
・「間引き剪定」は、 枝元から枝を切り除く剪定で、残った枝が充実して花芽がつきやすくなります。

我が家の場合は当初の枝の誘導が出来ていなかったので、両方の剪定方法を併用し、枝の更新を図りつつ整枝しています。

・剪定前のキウイの棚です。


剪定に当たってはキウイの結果習性を念頭に置く必要があります。
キウイは、前年の7~8月に伸びた枝の葉の付け根に芽ができます。
その芽が4月に発芽し、新梢が伸びて、その新梢の葉の付け根から7枚目位のところまでに花が咲きます。枝先には花芽はつきません。
更に、前年に着果した枝では果実が着生した位置より先端の芽にしか花を着けません。従って、剪定の際には、前年の結果部位より先の芽を残す必要があります。

・剪定後の棚です。


「基本的な剪定方法」
・昨年果実が着生した20cm以下の枝は基部から切り取ります。但し、周囲に枝がない場合は基部の芽を確保するため基部から2節残して切り返し、枝が出るのを待ちます。
・結果母枝の切り返しの目安は、枝の長さが85cm~150cmの場合、前年果実がついた枝では最終着果節から先端側5~7節を残して切り返し、つかなかった枝では基部の芽から先端側5~7節を残して切り返します。
・充実した結果母枝を1㎡当たり2~3本残します。
 充実した枝とは前年の7月頃までに生長が停止し、節間がややつまり気味で、表皮が灰褐色した芽の大きい枝です。
・最後に内側に向かって伸びた枝や交差する枝を枝元から切ります。

・剪定後の棚を上から見たところです。です。


これだけ枝を落としても春先には各芽から新梢が伸びて棚いっぱいに枝が拡がります。