日本人はフランス語を誤解している!・・・と思うけどなあ・・・
フランス語系人のBO-YA-KI
スアド・マシ
(前のエントリーの続き)
中村とうようさんはこのスアド・マシSouad Massiの『アクースティック・ライブ』にも点が辛いんですね。「全曲が既発売曲」「客席の反応は弱く」 (^_^;) ジャケット(↑)まで「臨場感ゼロ」とけなされちゃってますね。(^_^;;)
彼女は非常に多くの数のライブをこなし続けてるんです。こういうときは、新しい音を模索してクリエイトしていくという仕事はなかなかできないと思いますから、このアルバムに新曲がないのは、まあ残念ですが仕方がないです。
それだけ彼女は聴衆との触れ合いを大切にしているんだと思います。
またスアドのライブがスタジオ録音とは別の、独特の魅力を放つのを聴衆が知って求めているからこそ、コンサートの依頼が引きも切らないのだと思います。
だからこれ、いいアルバムだと思いますよ。要するにアクースティック、つまりスアドのこれまでのレパートリーをエレキ抜きにして演奏しているわけですが、これが彼女のライブのスタイルなのです。まだ来日を果たしていないスアドのライブに触れられるのはよいことです。
彼女のステージは、4年前に見る機会がありました。
そのときの印象は今でも覚えています。
彼女のコンサートでは、聴衆はこの宝石みたいな人を静かに見守るという感じなんです。
バックのミュージシャンたちも彼女をサポート、盛り立てようと一生懸命なのがうかがわれて微笑ましいのです。生楽器だけではともすれば単調になりそうですが、周りがこまめに楽器を替えてリズムを変えて曲の感じを微妙に変えていくので、飽きがこないようになってます。
ちなみに、なんというか彼女が、フランスでは大半の聴衆が理解できないアラブ語で歌っているということも、彼女と聴衆とをかえって直接的に触れ合わせることにつながっているようにも感じますね・・・
[追記] Jeune Afriqueが年末恒例の「アフリカを作る100人」特集をやってますが、みごとスアドもその100人に入ってますね。音楽界からは他に Femi Kuti(ナイジェリア)、Manu Dibango,(カメルーン)、Cesaria Evora(カポ=ヴェルデ)、Salif Keita(マリ)、Tiken Jah Fakoly(コートディヴォワール)、Kotfi(アルジェリア)、Angelique Kidjo(ベナン)、Alpha Blondy(コートディヴォワール)そしてYoussou N'Dour(セネガル)となっています。07.12.27
[もうひとつ追記] スアド・マシのこのアルバムについてはビバ・アルジェリアにも載せておられます。
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