コートディヴォワール


 Jeune Afriqueのこの号にはAlpha Blondyの新譜Jah Victoryと彼の近況の話も載ってました。日本では全く紹介されていないながらアルファはアフロ=レゲエの巨人、コートディヴォワールの生んだスーパースターです。恒例のアビジャン・大みそかコンサートには30万人の観客来場が予想されているとのこと。 (*o*)

 アルファがコートディヴォワールのレゲエの王様、ティケンが皇太子という感じですが、両者の対立が大きく取りざたされています。今度のアルバムには、アルファがティケンを攻撃する歌も入っているそうです。でもティケンはティケンで、アルファの建国の父ウーフェ=ボワニ大統領べったりなところなど政治姿勢を批判していました。

 Jeune Afriqueは、2002年からのコートディヴォワール危機の時代に国を離れていた、ということで本国ではティケンへの目はあんまり暖かくない、と言っています。本当ならこれはティケンには少々酷な話かもしれません。彼の政治姿勢に反対する勢力のために、ティケンは国を離れざるをえなかったわけなので。

 さて話は変わりますが、今年の「異文化理解III」はコートディヴォワールの話から入りました。アルファやティケンの歌も歴史や社会を理解して初めて意味がわかる、というところがあるんですね。

 去年3人、今年2人の授業だけど、去年いちばん熱心に聞いてくれたのがヴェトナム人留学生で今年はロシア人留学生だってのは、なんか考えさせられます。(^_^;) まあ彼女たちが故国で世界を視野にいれた思索をするときにわたしの話が少しでも役に立てば、と思います。
 
 金沢大は地方の旧国立大でそのへんのんびりしているところがありますけど、北大シンポでお会いした他所の先生のお話などを聞いていると、「受講生が少ない」ことを理由にこの種のクラスをつぶそうとする大学もありそうな気がします。

 こういうところは、あんまり市場システムの発想で扱うべきではないと思うんですけどね・・・

 というのがこのBO-YA-KIブログの趣旨でした。 (^_^;)


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