喝! ~since 2005~
ごく普通の日記と、旅行・登山・資格試験・家庭菜園などの個人的備忘録
 



一日中ぱっとしない天気だった昨日と変わって、今日は晴れ間が見れそうな予報です。ルートは宮古から釜石へ南下して、遠野に泊まるという三陸海岸と山に囲まれた自然を巡ります。せっかく岩手まで来たんだから、朝の時間も有効に活用したい!ということで、朝早く起きてホテルの周りの遊歩道を散策だ。


⑪休暇村 陸中宮古 ウォーキングコース:展望台巡り(5:50-6:50)


このホテルはかなり海岸に近いところに建っているため、遊歩道コースが整備されていて、途中に展望台もあり良い景色が楽しめるのが特徴。昨日は天気が悪くせっかく黒崎灯台や北山崎にいっても視界がイマイチだったので、その分ここで絶景が見られればなと思っていたが、、朝から結構靄がでている!後から知ることになりますが、宮古の海岸沿いは霧がかることが多いようです。やませの影響なんだとか。キャンプ場から海沿いの道を歩くルートを選択。



キャンプ場を抜けると、自然遊歩道っぽい道になってきて階段まで出てきた。プチ登山しているかの気分にさせてくれますw



1つめの展望台は姉ヶ崎展望台。見晴らしはよさそうだけど、この霧です。肉眼だともう少し見えますがね、これなら昨日の北山崎の方がマシなレベルか。



ヤマボウシなんかも咲いていて、自然が飽きさせません。加えて時々聞こえる、ウグイスの声。視界の条件は悪いですが、朝の散歩としてはとても心地よい時間だな。時間が経つにつれ、少し霧が晴れてきたような。崖が急で、波が岩にぶつかる音が聞こえ、なかなかの迫力。



2つ目の展望台は、浄土ヶ浜展望台。角度的にも雰囲気的にも昨日の北山崎にちょっと似ているような。。



展望台を過ぎると、そのまま宿に戻る近道もあるが、せっかくなので野鳥観察小屋まで足を伸ばしてみることに。枯れ木にはキノコが生えていたり、相変わらず自然にあふれた道だ。父はキノコを平気で触っているが、毒かもしれないから軽々と触らないでほしいところだ^^;



野鳥観察小屋に入ってみた。印象に残ったのが「トリは環境を測るものさし」というポスター。そこに住んでいる鳥の種類でその周りの環境がよいか悪いかわかるようだ。カラスとかいたらあんまりいいイメージはないけどなぁ。蛍がいる川はキレイとかいうのと一緒かな?



広い芝生の広場を抜けてホテルへ。ちょうどいい運動になったな。昨日の夜もお腹いっぱい食べたので少し歩かないと体も心配ですからね。戻って早速朝食にするか。

(7:05-8:00 朝食 )


朝食は7時から9時の間で自由に取れるが、このホテルの朝食は何と言っても目玉商品があるんですよ。



それがこの宮古の新ご当地グルメと言われる「ビン丼」の具。下の方はめかぶになっていますが、鯛の刺身やいくら、ウニが入っていて、それがバイキングのメニューに並んでいるのがすごい!道の駅とかで値段見ると1杯1000円くらいはしますからね。



ここでも母は、欲に負けていろいろと大盛で取ってきていた。朝にたくさん食べる分には一日の活力源になるわけだから悪くはないですがね。他に岩手の短角牛入りハンバーグや、カツサンドなどちょっと変わったメニューが盛りだくさん。ビン丼もおいしかったし、朝から大満足の食事だったな。



今日はまずは浄土ヶ浜に行くので、少し早めにチェックアウトしておきたいのだが、なぜかここでポケモンが始まる。ポケモン仲間に電話し始めるし何してるんだ!?自分は今のうちに全国旅行支援のクーポンをRegionPayにチャージ。平日の宿泊なので3人で6000円分と非常にお得だったのだが、この後発覚するが、意外と今日はRegionPayが使えるところが少なく、変な意味でお金使いに苦戦したのだった。。。

(9:05 チェックアウト)


ホテル前で記念撮影。ホテルの看板が植木でちょっと隠れている。


浄土ヶ浜(9:30-11:30)


せっかくだから、浄土ヶ浜は昨日のナイトツアーと同じルートで回ってみようと思いビジターセンター(第一駐車所)へ。昨日は暗くてよく見えなかったが、全然雰囲気違います。ビジターセンターへ入ると、昨日のツアーガイドさんが受付をしていた。「昨日はお疲れさまでした」と声を掛けられて我々も確信。建物の中から外へ。そうそう、昨日はこの坂が雨でぬれていて滑って危ないなぁと思ったのだった。昨日と比較しながら歩けるのって結構楽しいな。



海の透明度もすごい。暗くて雨が降るシーンと、明るくて晴れているシーン、まさに対極ですからね。明るくて晴れている浄土ヶ浜は本当にきれいで引き立ちます。でも波打ち際ではちょっと不気味なくらい泡立っている。



遊歩道を俯瞰する一枚。ビジターセンターから浄土ヶ浜まで15分ほどの遊歩道。せめて片道はバスを使わず歩くことをお勧めしますね。


⑫青の洞窟(9:45-10:35)


ちょっとここで心惹かれるアクティビティが。青の洞窟ざっぱ舟です。実は時間の都合上、青の洞窟に行く予定はなかったのだが、思い起こせば10年前の岩手旅行一人旅で、青の洞窟に次は行きたいと考えていたことに気づき、これは乗っておかないとと思った。



どれくらい待つのかが気になったが、聞いてみると15分待ち位ですと。しかもGWの時は2時間待ちだったという話も聞いて、いつ乗るの?今でしょ?と覚悟を決め申し込み。一人1500円で、手続きすると救命胴衣とヘルメットを渡されたので、さっそく装着して待機。最終的には20分くらい待ったかな。





いよいよ乗船。ここからは壮大な景色が続くので、基本大写真で。こちらは浄土ヶ浜方面。手前の岩山がドクロに見えるそうだ。あとはライオンのように見える部分があるという話だったかな。ライオンの方はわからなかったです。



正面に見える岩場。白い岩が特徴的。流紋岩というようだな。



この岩場の上には子安地蔵が祀られている。よく見るとお堂があるな。天然記念物だから一般人は降りることはできないだろうが、こういう岩場をちょっと散策できたら面白そう。



いよいよ青の洞窟へ。遠くに青の洞窟の入り口が少し見える。



洞窟に近づく。RPGなんかだと洞窟に切り替わるシーンだ。意外と天井が狭いけど大丈夫か??



洞窟の奥には、定期的に波が吹き出す穴があった。この穴は青森の八戸まで続くと言われており、八戸穴という名前のようだ。この穴に迷い込んだ犬が、八戸で発見されたのが由来だとか。犬よ、泳ぎすぎだろう。。



振り返ると、そこには青の洞窟たる所以である、青い水面が。初めて見ましたがきれいだなぁ。青の洞窟だけでなく、それ以外の景色もすごくきれいだったので、ざっぱ舟に乗っている間、感動の連続でした。父は「ずっと乗っていてお尻が痛くなったよ」と、的外れなコメントをしてましたが、母は「サイコー」と言ってましたね。


⑬浄土ヶ浜散策(10:40-11:15)


いやぁ、時間はオーバーしてしまったけど、青の洞窟はやっぱり行って正解だった。そして浄土ヶ浜へ。やっぱり昼間は白いな~。そして驚いたのが、あれ、陸がつながってる??昨日は浄土ヶ浜の岩までは海で行けなかったのだが、干潮なのか岩場まで歩けるようになっていた!



もちろん普段は見ることのできない地点からの写真は必須!ただ岩は天然記念物なので触ったり登ったりしてはいけないそうです。近くへ行けても見るだけにしましょう(後で、登ろうとしている人が居て監視人に注意されてました^^;まぁ知らないと登りたくなる気持ちはわかるが)



浄土ヶ浜の白い石は流紋岩で、平べったいのが特徴。浄土ヶ浜自体が火山噴火でマグマが吹き出してできた地形のため上から見ると、丸く、波による海蝕で今の形になったんだとか。監視員さんに浄土ヶ浜の看板の前で写真を撮ってもらった(Top写真)。監視員さんの写真の掛け声は、「イチ、ニ、ゴ!」となぜか3と4を飛ばしていたのが謎だった。



浄土ヶ浜を高いところから俯瞰するのもまた格別です。10年前に来た時も白い浜と青い空を見て、なんてきれいなところだと感動しましたが、10年ぶりに2回目の来訪でも感動させてもらいました。やはり岩手の名所の名は間違いありませんな。



既に周遊バスが到着してますね。15分と45分発ということで、11時15分出発のバスでビジターセンターへ。乗車客は我々だけ。移動中はガイドさんが話しかけてくださって、今日は遠野に泊まることを伝えると、「遠野の河童は普通の河童とは違うんです、どこかわかりますか?」。答えは色が赤いということ。さすがガイドさん、近隣にも詳しいんですね。バスからも絶景が見えるポイントがいくつかあるが、霧がかかっていてよく見えないところがあった。これが"やませ"による影響であることもここで知ったのだった。



ということで、大満足の浄土ヶ浜でした。やませの霧も、見え方によってはかなり幻想的できれいだな。車のナビが三陸道に対応していなかったので、看板を頼りに三陸道へ。うーん、ナビ任せだとこういうとき大変。三陸道に乗っても、分岐点があったり油断できない。釜石に着くまではどこで降りるか含めて気が抜けなかったな。


⑭いのちをつなぐ未来館(12:25-13:10)


お次は釜石の鵜住居にある鵜住居・トモス。この旅行の1つのポイントである震災の記憶をたどる観光地。まずはいのちをつなぐ未来館へ行ってみます。



津波が着たタイミングで停まった時計。津波の後から出てきた品々。生々しい。。広島の原爆資料館を彷彿させます。三陸を襲った津波って自分が思っていた以上に回数が多くて、江戸時代くらいから数えると、10回くらいは起きている。東日本大震災は当然その中でも大きな地震ではあるが、デジタルに残せる時代だからこそ、被害をしっかりと伝えることができているのだと再認識しました。



ゾッとしたのが「津波が二階の天井近くまで押し寄せ、引いた後には重なるような遺体があった」という実録。
・大津波が来るということで、鵜住居地区防災センターに196名が逃げ込んだ。
・しかし建物の2階の天井まで津波が押し寄せ、必死で息をするために人は天井ぎりぎりで息づきをした。
・天井を壊すために、天井を搔きむしる人も居た。
・しかし多くの人が力尽きた。生き残ったのは196名中34名だった。

生々しすぎです。当然、イベントがあってたまたま鵜住居に帰省なり来ていた時に被災して亡くなった方も大勢いらっしゃいます。人生ってなにがあるかわかりませんね。変わらない日常のありがたみを改めて考えさせられました。



外にはメモリアルパークが。原爆ドームとは規模こそ違えど、それと同等の気持ちで見学させてもらいました。



高台から鵜住居の街を臨む。今はまだ復興道半ばで、ほとんど家も建っていませんが、時間が経てばまたここに家を建てる人が現れ、街ができていくのでしょうか。遠くに見える小学校も安全な場所に再建されていますが、もう二度と被害を受けることがないことを望むばかりです。



そろそろお昼を食べるなら食べないと!正直朝食の量が多かったので、自分はあまり腹が減っていない。一方でさすがに夕食までは何も食べないのも、、、と思い結局セブンイレブンへ。自分のお昼はあんぱん1個ですwしかも、ここでもRegionPayが使えなかったとは。時間も押しているし、釜石観音へ向かおう。


⑮釜石観音(13:45-14:50)


釜石観音は、この旅で行ってみたいと強く思っていた場所の1つ。ここも白い観音と青い空・海のコントラストがきれいなので晴れていて本当に良かった。閑散とした商店街を背中に見て、赤門へ。



観音様は結構遠くに見えるなと思っていたが案の定道のりも長い。エスカレーターまで出てきたぞ。



あと一息!どんどん上るので、海も一望でき景色はどんどん良くなってくる。これは楽しみだ。



観音様を前から臨む。後光が差しているかの様だな。穏やかな表情で魚を抱えている姿が印象的。豊漁を祈るという想いが込められているのでしょう。



海をバックに父と母の2ショット。赤い橋と、青い空と、やませによる霧と、山の緑といろいろ組み合わさってまさに極楽浄土。



線香は1本20円と、バラでこの値段で売られているのは見たことがなかった。1本お供えしていよいよ胎内へ。



入るとすぐに御芯観音の20分の1像が。伝説のロープが横に置いてあり、これを使っていろいろ写真を撮れるようになっているようだ。若者だとインスタ映えを意識していろいろやりそうだ。



ここから階段数200段。往復時間約11分という螺旋上の階段をのぼりながら七福神めぐりが始まります。父は小銭を母から受け取っている。まさか全部賽銭をあげるつもりか!?



2階~10階の七福神巡りをしたら、11~12階で観音上部へ。螺旋階段は太くなったり細くなったりを繰り返しながら進みますが、行きと帰りは同じ道なので混んでいるときはすれ違うのが大変そうだなと思った。12階で胎内から外へ



胎外からの景色も素晴らしい!昔これに近い観音様を見たことあったなと思ったが、千葉の東京湾観音だ!同じく外に出ながら写真を撮ったりしたなぁ。と懐かしいことを思い出しましたね。



一応、胎内の螺旋階段は続いていたが、すぐに行き止まりになりました。この先もちょっと行けそうだけど罰が当たるもんな、引き返しておきます(どこまで登れるんだろう)。そして、来た道を戻って入り口へ。一応御朱印がありますが、直接書いてくれるわけではなく、あらかじめ書かれたものをもらう形。でもせっかく来たんだし買って貼り付けておくか。



ということで、釜石観音も期待を上回る感動でした。2日目の観光地はどこもグッとくるものがあります。見ごたえあるわ~。さて、課題はここまでRegionPayが全く使えていない。さらに有効期限は今日中ということもあるので、万一宿で使えないとアウトだぞ(まぁ使い切らないと死ぬわけでもないんだが)。と思い、予定にはなかったが道の駅に向かうことにした。途中で列車に遭遇。ずいぶん特徴的な列車だなぁ。後にこれが間もなく運転を終了するSL列車だったといことに気づく。もっとじっくり見ておけばよかったな。


⑯道の駅 仙人峠(15:15-15:35)


で、道の駅に言ったはいいが、ここの道の駅はあまり品揃えがいまいちだなぁ。お菓子でも酒でも、グッズでもこの際いいのだが、どれもいまいち欲しいと思えるものがなかった。とはいえ、買わないといけないのでお菓子関連のお土産をチョイス。この日初めてのRegionPayを使ったのだった。いやぁたまたま2日目だけ使う機会が少なかったなぁ。そして次の目的地は「旧釜石鉱山事務所」だったんだが、なぜか道を間違えて高速に乗ってしまい、遠野に向かわざるを得なくなったという。。まぁ時間が浮いた分、時間の都合上省いていた遠野伝承園に寄ってみようかな。



遠野も10年振り。ちょっと怖いのは最近熊の目撃情報が相次いでいるということかな。そして遠野IC着。降りると、「ようこそとおのへ」のアートが出迎えてくれます。遠野物語の始まりだ!


⑰遠野伝承園(16:10-16:55)


遠野を楽しむには、遠野物語を事前に知っていると、その場所に行ったときに感慨深いものになるかもなと、前回の旅行で感じました。遠野伝承園は当初は予定に入っていなかったけど、ここを最初に観光することで遠野の雰囲気と伝説をいくつか知れるのはいいかもしれません。そして、なんとここの入場料やお土産やはRegionPayが対応していた!道の駅で無理に買うことなかったんじゃんorz



この先にかっぱはいないようです」。遠野物語57~59話はかっぱの話になっていて、河童の子どもをみごもった女がいたとか、馬を川に引きずりこもうとしたなど、いくつか伝説が残されています。



板倉は、「壁がすべて板で作られている納屋」のことで、農作業を行う場所のようです。味があっていい建物だったな。奥にはおしらさまとカッパの絵が。



母も含めた1枚。「カッパの絵が不気味だ」と言っていましたが、カッパとおしらさまがいることで遠野らしさが出ていますね。



そのままおしら堂へ。オシラサマのはじまりの話は69話で語られており、「馬と結婚した娘に、娘の父が激怒し、馬を殺したら、馬の首と一緒に娘が天に昇って消えたと。」馬と結婚したり、かっぱの子を身ごもったり、非常にオープンなストーリーが続きますが、それで、馬と娘が着物を着て並んでいるわけですね。



おしら堂へ。途中には蚕の展示



一番奥の部屋には、願い事が書かれた布がすごい数展示されていました。様々な色がありカラフルでなかなかのインパクト。真剣な願いから、ちょっと笑いが入ったようなものまでいろいろ書いてありました。よくある旅日記的な役割もあるのかな。



遠野物語にちなんだオブジェもいろいろ展示されていました。びっくりしたのが、娘入浴中の風呂桶。あけてみると、娘が入ってました!母はこれを見て、トイレの蓋をあけるとこの仕掛けを連想してしまうようになったんだとか。そんなの洗濯機でも冷蔵庫でも同じですやん。



伝承園、なかなか見ごたえがあってよかったです。ここからは実際に遠野物語に登場している場所を巡っていくが、逆に遠野物語を理解していないと「ふーん」で終わってしまうところが多い^^;そろそろホテルにつかないといけない時間なのでスピード出して回っていきますwまずは伝承園からすぐのカッパ淵へ。畑では遠野ホップを育てており、ビールの原料にされているようだ。



この時間は常堅寺が閉山されていて、お墓の横から遠回りして、カッパの小路からカッパ淵へ向かう。すごく太い木があったりカラスが死んでいたり何かと不気味な雰囲気。


⑱カッパ淵(17:05-17:20)


カッパ淵は前回来た時も夕方で、葉と葉がこすれる音を聞きながらの川辺の散歩が心地よかった記憶があります。ただ前回は橋の工事中で川の水が停められていて、カッパが棲んでいるとは思えない状態だったので、今日の水がたっぷりあるカッパ淵が見れてよかったですね。



前回来たときはなかった、カッパを釣る釣竿や、きゅうりの用意が!常設されているのは、カッパ釣りのプロ用で、一般用に釣竿もたくさん用意されているので、大人数でカッパ釣りもできそうですwざっと見た感じカッパはいなかったけど、川魚の群れはいました。きゅうりで釣れるとは思えないですがね^^;



かっぱの祠。祠の中には初代のカッパおじさんが飾られていますが、今は2代目のかっぱおじさんがいるんだとか。



集合写真。母はずっとカッパ淵に行ってみたいと言っていたが、背景を知らないとこんなものかと思うだろう。だからこそ、遠野物語を事前に知っておいて、ここで馬とカッパが戦ったのかなとか想像しながら回ることで感情を場所に移入していくことが大事。個人的には2回目に見るカッパ淵は、観光要素も増えていたし、水も増えてカッパがいそうな雰囲気もあってなかなか面白かったです。


⑲山口の水車(17:35-17:40)


この水車は2015年に修理され、実際に使える水車として復活したようです。過去は脱穀や製粉のために昼も夜もフル稼働していたようですね。遠野物語との関係は?と思って調べてみたが、水車が出てくる物語はなさそうでした。遠野の田園風景の象徴として残されているものですかね。



田園風景に水車小屋。こういうところの古民家に一泊してみたいものです。ちなみに、水車小屋の裏にはとびらがあって、そこは鍵がかかっていないので、中を見ることはできるようです。真っ暗なので入るのは止めておきましたが。。

番外編 遠野物語に関わる場所(17:45-17:55)


遠野物語18話で出てきた、ザシキワラシが2人出たという孫左衛門の旧家跡。ザシキワラシがいなくなったことで、一家全員がキノコの毒で死んでしまったという、ザシキワラシはいれば栄えるが、いなくなると滅ぶというちょっと怖い話の舞台。



ちかくにはカッパ淵200mという看板が。カッパ淵ってさっきのところだけではないの??と思い向かってみる。



その先には橋と川が。この辺りは熊も目撃情報があるしこれ以上は進めないな。解説の看板があって、遠野物語58話では、ここ姥子淵にいたカッパが「新屋」という屋号の家の馬を川に引きずり込もうとしたんだとか。ん、ということは、さっきのカッパ淵とは別のカッパなのか。土淵という地名もあるし、xx淵が多いということで、どうやらカッパはいろんな川に住んでいたということですね。



手元のスマートウォッチでは歩数は既に12000歩を超えています。母もそろそろ疲れてきたか?ちょっと後ろから熊がこないか心配な1枚


⑳デンデラ野(17:57-18:10)


お次は姨捨山伝説が残るデンデラ野。遠野物語111話によると、60歳をこえた人を、このデンデラ野へ追いやる習わしがあったという。なんて罰当たりな風習。うちの母は70歳になりましたが、このようにおんぶして連れてこれるほど痩せてはいないので、今回のように車で来てもらうしかないでしょう。



デンデラ野にあがってみてびっくり。10年前は単なる草原でしたが、今は畑が作られて、おじさんが何かを出荷準備している最中でした。父が「ここは本当に姨捨山だったんですか?」と堂々と聞いていたが、おじさんの返答は「いや、わかんねぇ。そうは言われているけどな」と。煙のないところに火は立たないので何かしらそういう話があった可能性あるが、その火が、しっかりと文書で残されていたのか、ある人のうわさが基になっていたのかで大分変りますからね。119話ある遠野物語。そのうちの幾つが事実なんだろうか。



あがりの家は健在。デンデラ野に戻ることをハカアガリと呼ぶらしく(逆にデンデラ野に居る人が里に戻ることをハカダチという)、あがりの家もそこに由来しているのかなと。



デンデラ野からの見事な田園風景。夏になると、セミやひぐらしの声がすごそう。



デンデラ野は心霊スポットとも言われていますが、その様子も大分薄れている感じがしました。もはやあがりの家がなかったら、普通の畑ともいえます。さて、予定していたチェックインの時間も少し過ぎてしまいましたがそろそろ宿に向かいましょう。体力も限界でしょう。


㉑あえりあ遠野(18:25 チェックイン)


遠野というと民宿などが多いイメージだが、あえりあ遠野はビジネスホテル仕様。到着が遅かったということもあり、夕食は19:30~ということで少し時間があるから先にお風呂に入ってくるかな。ちなみに、18時から語り部が遠野の昔話をしてくれるというイベントをやっているが、今日はちょうど間に合わなかったな。

(18:50-19:15 風呂)


風呂は沸かし湯。この旅行では温泉は入らなかったな。みんな食事中なのか、この時間なのに1人しか他に客がいなかった。ほぼ貸し切りのような感じで快適!

夕食(19:30-20:40)


夕食は会席料理で遠野名物のジンギスカン。会場の雰囲気もよく、1泊12000円くらいで会席料理がつくんだからこのご時世ではかなりリーズナブルなプランだと思う。



どの料理もおいしかったんだが、残念だったのはご飯がすぐに食べられなかったこと!ごはんは銀河のしずくというかっこいい名前なのだが、釜炊きになっていて火をつけてもらったのが一番最後!蒸らす時間をいれると30分くらいかかるので、ご飯がなくても食べられるものから先に食べて行ったが、、やっぱりご飯は最初から出してほしいと思う!



献立の一覧。量はかなり多い方です。お昼をほぼスキップしておいてよかった!一般女性だと食べきるのはかなり大変だと思うが、母は70歳にも関わらず完食していた。すごい!



デザート盛り合わせも種類が多くてよかった。満足満腹!結構味の濃い酒のつまみ系も多かったので、お酒つけても楽しめそうです。



ロビーを見ながら部屋に戻る。天皇陛下が宿泊されたようで写真が飾られていました。伝承園に行って、ここに泊まられたのかな。



今日は大分疲れもたまっていたが、夕食を食べてすぐ寝るわけにも行かないので、せっかくなので伝承園で購入した遠野物語の本を少し読んでみることに。最初は気合入れて119話全部読んじゃうかと思っていたがウトウトしながら気づいたら日付が変わる位になっていたので結局寝ることに。カッパは見るものでなくて会うものだとチラシに書いてありましたが、まぁ遠野に来てカッパ淵に2つ言って、いろんなところでカッパという言葉を見たり聞いたり、なおかつ遠野のカッパは赤いなんてことを知ると、不思議とカッパを想像したりイメージしたりするものです。そういう意味だと遠野に来てカッパに会うというのはその通りだなと。もう少し時間があれば遠野物語の舞台をさらに回ってみても楽しいんですがね。奥が深い場所だと思います。

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