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【食事のマナーなど】

2009年06月05日 | 求める者たちの道しるべ
【食事のマナーなど】
食事のマナーは、食前、食中、食後のものに分けられる。

食前のマナー:ハディースで述べられたように、汚れを取るために食べる前に手を洗うこと。地面に敷物を敷いた上に食べ物が置かれること。これは食事をテーブルの上に置くよりも預言者(平安と祝福がありますように)の行いに近い。そしてこの食事方法は、より謙遜的である。謙遜差を示すマナーは他に、敷物の上に座るときに、右足をおって左足に重心をかけるようなポーズをとること。食事を食べるのは、アッラーを崇めるための力を付けるため、というニーヤを持つこと。そうすることで食事がターア(崇拝行為)になる。預言者(平安と祝福がありますように)は言われた:「・・・(胃の)1/3は食事に、1/3は飲み物に、1/3は呼吸のために」(アッ=ティルミズィーなど)

また大切なことに、空腹時にしか食事に手を伸ばさないこと、満腹になる前に食事から手を上げることがある。こうすることで、医者は不要となるだろう。他に、存在する糧に満足すること、少ない糧を不満に思わないこと、家族でも良いので食事を共にする人間を増やす努力をすること。

食事中のマナー:ビスミッラーで開始し、アルハムドゥリッラーで締めくくること。
右手で食べること、口に入れる一口を小さめにすること、よく噛むこと、口に入っている食べ物を飲み込む前に他の食べ物に手を伸ばさないこと。食べものを馬鹿にしないこと、自分の近くにあるものから続けて食べること。果物など種類が豊富なものは例外。手で食べるなら3指で。食べ物を落としたら、きちんとそれを拾うこと。

熱い食べ物に息を吹きかけないこと、タムル(デーツ、ナツメヤシ)を食べる場合、実と種を同じ皿に乗せないこと、種は手の甲に口から出して乗せ、捨てること。他の似たような食べ物でもそのようにすること、食事中に水を飲まないことは医学的にもよいこと。

飲む際のマナー:右手で器を取ること、飲む前に入っているものを確認すること、ガブガブと飲まず、穏やかに口に入れること。また立って飲まないこと、3回に分けて飲むこと。
預言者(平安と祝福がありますように)は3回に分けて飲まれていたという。つまり、口から容器を遠ざけ呼吸をすること。その際は容器に息を吹き込まないこと。

食後のマナー:満腹になる前に手を止めること。(昔は手で食べていたため)指をなめること。皿も(指などで残り物をきれいに取り)同様にすること。アッラーを賞賛する(アルハムドゥリッラーという)こと。預言者(平安と祝福がありますように)は次のように言われた:「まことにアッラーは食事をしてそのことでアッラーを賞賛し、飲み物を飲んでそのことでアッラーを賞賛するしもべに満足し給う。」(ムスリムなど)最後に、手を洗うこと。

【食事を共有し、食事のために大勢で集まる際に身に付けておきたいマナー】
「食事は始めるに相応しい人」(年長、徳のある人)が同席しているときは、その人よりも前に自分が食べ始めず、常に自分は後ろから追う立場であること。
黙って食事をせず、よい話をして盛り上がること。
食事をともにしている一人一人が、友人に対する親愛感を意図すること。友人に「食べろ」と無理強いせず、困らせないこと。
友人たちが食べている様をじっと見ないこと。彼らが恥ずかしがらないためである。
他人が気分を害することをしないこと。(料理が入っている大きな)皿の上で手をブラブラさせたり、頭を皿の上に持っていって、自分の口に食べ物を運ばないこと。口から何か出したいときは、食べ物と逆方向を向いて左手で受け取ることなど。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (オサーマ)
2009-12-23 16:23:47
食事をするときに帽子をかぶるのはスンナですか?
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Unknown (伊曼)
2009-12-26 23:42:14
オサーマさん
調べたところ、スンナではないようです。
返信する

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