退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「新たに知る『現実の捉え方』とわが国に暮らすブラジル人の現実を描いた映画」について

2024-07-25 02:45:57 | Weblog
晴れ。仕事帰りの一服に持って行った傘が役立つ。

渡辺努・辻中仁士「入門 オルタナティブデータ」を読む。

コロナがきっかけで注目されることになった分野。
「リアル」をいかに速く把握するかというのがポイント。

データそのものはあっても。
そのバイアスを処理して「リアル」に近づくのが大切な模様。

統計処理の技法には素人なのでそういうものかと思うのみ。
もちろん数学の知識が必要で。

要素が有限個の状態空間の記述が行列の数式で出来ることにふむふむ。
こういう「世界」があることを知っておくのも悪くない。

成島出「ファミリア」(’23)を観る。

前から気になっていた作品をようやく観ることに。
「保見団地」がロケ地になっていたり。

アルジェリア人質事件」が使われているのを覚えておこう。
「ブラジル人に家族を殺されたからブラジル人を憎む」MIYABIの愚かさよ。

何人であろうが「いろんな人」がいるだけ。
そのシンプルがわからないとどうにも。

マルコスのサガエルカスはバリー・コーガンをハンサムにしたような。
エリカのワケドファジレは素直さが素敵。

ナディアのアリまらい果の笑顔は何ともキュート。
演技初挑戦らしいがいい感じ。

やはり役所広司が素晴らしく。
「グラン・トリノ」(’08)のクリント・イーストウッドを思い出させる。

周囲を支えるのは中原丈雄、室井滋、松重豊、佐藤浩市。
吉沢亮は「世界はすごいよ」という映像を残し。

シマダアランはラップが本業のFlight-A。
スミダグスタボの「本物感」もなかなか。

バブル期に来日したブラジル人たちがリーマンショックで首切りに。
唯一のショットは団地を俯瞰で捉え徐々に降りていくところ。

キャメラは鈴木清順「カポネ大いに泣く」(’85)がデビューの藤澤純一。
照明の豊見山明長の名前も忘れずに。

本作はもっと多くの人々に観られるべき作品。
kino filmsの「いい仕事」。
コメント
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