退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「わかりやすい言葉による疑問と『常識』を壊すアジビラあるいは『普通』が無視する他者」について

2019-10-28 01:37:41 | Weblog
晴れ。日差しがポカポカ。

チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ「男も女もみんなフェミニストでなきゃ」を読む。

「文化が人びとや民族を作るわけではありません。
 人びとや民族が文化を作るのです。」

わかりやすい言葉で日常の疑問について語る姿はなかなか。
ナイジェリア人女性であることによるあれこれにふむふむ。

「わたしはよく、自分にとって自明のことは
 みんなにとっても自明だという思い違いをします。」

この実にシンプルな言葉を噛みしめたいもの。
もちろん自分も含めて。

引き続き栗原康「アナキズム 一丸となってバラバラに生きろ」を読む。

そもそも人はどう生きようが「自由」であること。
それを思い出させてくれる「アジビラ」だと思ってよさそう。

「正しさ」にこだわるだけでは「縮こまる」。
「デタラメ」の中で自分を湧き立たせる力を知れと。

「既成の常識」をすべてチャラに出来る「想像力」が見せる「世界」は
「人間の可能性を広げる」のだと。

「どうにもならない現実」にひきこもっている向きにはうってつけかも。
この「扇動」に乗っかるかどうかは読者次第。

敢えて「野蛮人」になるのも楽しからずや。

マル激を観る。

今回はアメリカのジャーナリズムについて。
「マルチチャンネル」が自動的に「孤立」を生み出すことも。

「見たいものしか見ない」結果は「事実」を共有させず。
「左向き」が基本だった「市場」に「右向き」という「空白=金鉱」が見つかった結果。

FOXテレビが圧倒的なシェアの伸びを見せる現実が生まれ。
トランプが大統領になり。

「文脈」からすればどう考えても「圧力」だと思われる「ウクライナ問題」が
「トランプ支持層」からすれば「ハッキリとは言っていない」という認定に。

それに比べてわが国の現実は。

「記者会見での質問と答え」がすべて決まっていて首相は台詞を読むだけ。
質問できる記者も同様で「記者クラブ」に加盟していなければその場にも居られず。

「トランプでさえその場で答えるのに」と神保哲生の怒りが爆発。
宮台真司はまたまた山岸俊男を引用して「わが国民の『公共心の無さ』」を指摘。

「所属集団の中でのポジション争い」にしか興味がないのだと。
ただしそれがなぜ「会社」とかになったりするのかは疑問だったり。

とりあえず。

「わが国の記者会見」が「儀式」でしかないことは知っておこう。
そこで「例外的な発言」をする望月衣塑子は「仲間」から「迫害」され。

「インチキ」が「日常」になっているといかにも「問題がない」ように見えること。
どうやらわが国の現実の方が酷いようで。

さて。

「『普通』に生きることの罪深さ」を感じていただければ幸い。
その「普通」がいかに他者を「無視」することで成り立っているのかを。
コメント
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