退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「好ましい役者と『戦争孤児』の悲惨」について

2017-12-26 04:19:36 | Weblog
くもりときどき晴れ。やや風が吹く。

西田敏行「役者人生、泣き笑い」を読む。

リアルタイムで知っているのは「カバ大将」と「池中玄太」くらいから。
思えば「探偵ナイトスクープ」の局長も長い。

残念ながら「釣りバカ日誌」のシリーズは全くの未見。
「ゲロッパ」(’03)についても同様であまり「いい客」ではなさそう。

福島出身の彼が原発政策について批判的なのは当然。
案外「会津ゆえの長州嫌い」はなさそうだけれど。

松崎しげるや柴俊夫らとの付き合い方が好ましい一方
もっと「本音」というか鶴瓶の言う「黒い部分」について知りたいところ。

深夜「目撃!にっぽん」の「ただぬくもりが欲しかった~戦争孤児たちの戦後史」を観る。

親戚からのイジメ、仲間の自殺あるいは栄養失調による死。
「これからは徹底的に社会に逆らって生きてやると思った」という言葉に圧倒される。

「ほんとに欲しかったのはぬくもりです」と。
偶然拾われた寮の先生が銭湯で背中を流してくれたことで「回心」して。

あるいは夫にも言えない妻の「上野の地下道で過ごした過去」よ。
大量の孤児が生み出された原因が実は「学童疎開」。

「帰りたい帰りたい」という小学5年生が「非国民」として往復ビンタされる。
親が面会にやってきてもその時間は5分のみ。

東京大空襲で亡くなった両親の手紙には「東京には空襲などありません」。

こうした当時の子どもたちを国は見捨てた。
その事実は覚えておくべきだろう。

人々が彼ら彼女らを助けようとはしなかったことも。

そして。

おそらくわが国では現在も「見えない戦時」が続いているはずだとすれば
われわれに「学習能力」はあるのかが試されている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする