「何見てるん?」
ああ、柊(ヒイラギ)ってこういう花が咲くねんな~、って思って。
思えばもう50年以上も見慣れているはずやのに、
花が咲いているのを見るのはこれが初めてみたいな気がするな~。
でもあれだ、
柊といえばクリスマスケーキの飾りに、赤い実と一緒に葉っぱを使うでしょ?
そうしたらも少し待てば赤い実が付くのかな♪
でも、そういう赤い実は見たことないな~。
ん?
だったら今時分花が咲くというのもなんだか時季外れなんじゃないの?
というか、、確か5月ごろ、
ネズミモチみたいな黒っぽい実をつけていなかったっけ?
(小さい時はそれを指でつまんで飛ばして遊んだもの。)
そういや、白い小さい花は見た気がしてきた…
で
「何してるん?」
いやな、どんな匂いかなって気になって…
「どんなにおい?」
なんか、甘くて、ほのかに酸っぱくて、ものすごくよい匂い!
でもなんだこれ?
初めて嗅いだはずなのに、どこか記憶にある匂い。
え~っと、これはあれだ、
キンモクセイの匂いだな!
もしかしたら近縁か?
後で帰ってから調べよう~♪
とまあ、こういう感じで、毎日散歩をしていると、
いつも見ていたはずなのに、気づいていなかった事柄が目につき、
それに興味がそそられ、ちょいといろいろ調べてみたくなる、
そういうことが私にはよくあります。
そして調べていくと、結構面白いことがわかり、
今度は、それに関連する事柄が気になって、
さらにまた調べていき、
そしてまたそれに関する事柄に…
と、このように次々に面白い話のループにはまり込み時間が足らなくなることもよくあります。
だからそういう時は、いったん区切りをつけるため、
わんこを連れて散歩に出て、気持ちをリセットするのです。
するとまた道端で何かを目にして…
「おや?これは…」
というわけで、今度はまた別のループにはまりこむ。
(=^^=)ゞ
そうそう、今朝は可愛い柊の花の後、
リセット散歩のときにまたもや可愛いものに出会えました。
「こんにちは~♪」
この子は
あの時お話したことのあるわんこさん。
意外にご近所だったんですね!
先月14になったとのことですが、
相変らずきれいでかわいい!
そしてまた性格もよく優しいので…
「よろしく、くんくん♪」
「こちらこそ、くんくん♪」
と、初顔合わせのチップともすぐに仲良し♪
そういうわけで、今朝はいろいろ得した気分でした♪
ヽ(^∀^)ノ
*ちょっとだけ柊の話*
というわけで、それから少し調べてみると、
やはり柊はキンモクセイ科の植物でありました。(雌雄異株だった!)
道理でよく似た良い匂いなはずだ!
で、普通は白い花で、実の色も赤くなく、濃い紫だそうな。
なるほど、じゃ、記憶は正しかったのか…
では、あのクリスマスの赤い実は?
調べるとあれは同じ柊でも、
モチノキ科の「西洋柊」という全くの別種のようです。
ということは、花はそんなに香らないのか…
そして、純白の花から真っ赤な実がなるところから、
キリストの生誕から苦難を表す聖なる木と考えられているようす。
(英名が
「holy(聖なる)
」と音が近い
「Holly」なのもそういうわけか?)
また、そういったことから聖なる不思議な力を持っているため、
魔を払う能力があると考えられ、クリスマスには魔除けに用いられるとか。
(このあたり、節分の時鬼(魔)よけに柊を飾る日本の風習と似てますね♪)
とまあ、このように、クリスマスや節分でよく使われることから、
また、何より「柊」と書くことからも、
私はてっきり柊は、冬を代表する植物なんだと思っていたら、
実はそういうことではなく、
葉っぱのとげに触れると痛いので、
古語で「疼(うず)いて痛む」を意味する言葉「疼く(ひいらぐ)」から、
「ひいらぐ木」→「ひいらぎ」となったようです。
つまり、「柊」の中の「冬」は季節を意味するのではなく、
「疼く(うずく)」から来ていたんだね~。
へ~~そうなのか!
そうなると、魚へんに冬と書いて同じ名前の「ヒイラギ」という魚も、
トゲがあって痛いから、語源は同じかなと思ったら、
こちらは単に「柊」の葉っぱに似ているからだそうな。
また前述のようにとても良い香りのこの柊。
ですが、キンモクセイほどに話題に上らないのはなぜ?
背がそれほど高くないので香りが人の顔まで届きにくいからか?
実は今朝匂いを嗅ごうとしたとき気が付いたのです。
くんくんくん…
痛っ!
そう、うかつに花の匂いを嗅ぎに行くと、とげが刺さって痛いのですよ!
(=^^=)ゞ
そしてまた面白いことに、
成長し背が高くなった老木の葉は、とげが無くなり丸くなるのですが、
これは成長し背が高くなると、動物に食べられる心配が無くなるので、
トゲをつける必要がなくなるからという説があります。
ほんとかな~?
人間なんかも、若い時にとんがってた人ほど、
歳とると普通以上に丸くなる場合があるように見えるから、
そういうのも、もしかして心配ごとから解放されたからなのか?
*追記*
というわけなんですが、実はこの日記を書いた後。
ではなぜ、疼くという字に「冬」が使われるのだろうか?
と気になって調べてみたのですが、はっきりした答えはどこにもなく、
そこでポチと散歩に出ながら、いろいろ考えてました。
疼く痛みとは、どちらかというと、出来たての傷ではなく、古傷だよな…
で、古傷が痛むのは、暖かい時よりも、冷えのきつい寒い季節。
つまり冬か。
だから、うずくということは、つまり
冬の病。
正に
「疼」なわけなのではないかな?
とまあこんな感じで、思考の方もどんどん広がって
終わりが無いのですよ。
(=^^=)ゞ
ん?
終わり?
「終」の字にも「冬」がいる!
なんでだ???
でも実はこいつは知ってました。
冬は四季の一番最後の季節なので、おしまいという意味を持ちます。
で、「糸」は束にした糸や紐の状態を表します。
つまり、束にした糸の最後は結び目を作りおしまいにすることから、
「糸」の一番最後、つまり「冬」の部分を「終」と表すようになったんですよ。
たまたま知っていたけれど、これ知らなかたら、
また気になって調べちゃうことになるんですよね~。
ほんとエンドレスループだわ!
(=^^=)ゞ