
6月に見逃したNHK「おまえなしでは生きていけない~猫を愛した芸術家の物語
向田邦子「愛猫だけが見ていた人気脚本家の涙」の再放送の録画、ようやくみました。
可愛がっていた猫がいなくなる悲しみを描いた内田百先生の回とは異なり、これは飼い主に突然いなくなられた猫のエピソードでした。あ、もちろん向田先生がどんなに愛猫「マハシャイ(伯爵)・マミオ」を愛し、誰にも見せられない涙を猫にぬぐってもらっていたかもきちんと描かれています。でも、何よりも胸が痛くなったのは、向田さんが飛行機事故で突然の死を迎えた後、愛猫マミオくんが部屋から一歩も出なくなり、納骨のその日、狂ったように亡き主人を探し室内を走り回ったという話。そしてマミオくんを受け継いだ妹さんにも一切懐こうとせず、餌もほとんど食べようとせず、妹さんが泣きながら暴れるマミオくんの手を握りしめ、「あなたのご主人は死んだんだ!死んだんだ!」と言い聞かせたという話でした。傲慢で気まぐれで自分勝手で自分が大好きな猫が、唯一慕った最愛の飼い主の死。猫も人も想いは同じですね。いつまで待っても帰って来ない相手をいつまでも想い続け、待ち続けたいという切ない心に胸がしめつけられました。そして私もいつか必ず訪れるチャメとの別れがとてもこわいです。
you tubeにこんなのがありました。猫と人。不思議な関係。
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