BABEL展も東京は7月2日で終了。図録やムック本を見ているうちにどうしても もう一度実物を見ておきたくなってしまい、急遽行ってきました。
こちらは大友克洋氏の「インサイド・バベル」企画展入口手前、無料で見られます。(右上黒雲のあたりに照明写りこんでます)
この絵の水平線、塔の右上にうっすら見える島には、罪人を晒す場所まで描かれているんですよ~細かい!
木彫や様々な作者不詳の細密な版画や油彩の数々に圧倒されながらその先のBABELへ進んで行く。ヒエロニムス・ボスやブリューゲルの奇妙なモンスターの数々を見ながら、マザーグースの挿絵に出てくるハンプティ―・ダンプティーって、この絵からインスピレーションを貰ったのかなあ。。などと思います。
平日だというのにBABELの前は相変わらずの大混雑でしたが、やっぱり圧倒されました。来てよかった。
今回は予習のかいあって、前回よりもいろいろなものが見えてきました。絵画鑑賞も舞台と一緒ですね
藝大のStudy of BABELでは、うちわをいただき、画像を取り込んで塔の中で働かせていただきました
白く光っちゃって顔はうつりませんでしたが、右上の窓で突っ立っているのが私のクローンです。みんなかいがいしく働いてるのに、私のクローンたら、ちょろちょろしているだけで、かなり怠けてました。やっぱりね。
3分間のプロジェクション・マッピングでは、人々が列をなして塔を上っていき、最後に雷が鳴るという仕掛けになっていました。5月のBABEL nightでは、これをブリューゲルと同時代の作曲家モンテヴェルディの曲とともに上野の森美術館に投影したとか。行けばよかった~
藝大のおとなりの「国際こども図書館」にも行ってみました。国立国会図書館の支部図書館だそうです。
荘厳なルネサンス様式をとりいれた東京都選定歴史的建造物。旧帝国図書館です。エントランスはこどもがフラッと入るような感じではありませんが、中はとても明るくおしゃれで、軽食のとれるカフェテリアもあります。
「ロバの王子」というグリム童話に目がとまり、読んでみました。
子どもができない王と王妃が魔法使いに子どもが生まれるように頼みに行ったのに、守銭奴な王様がお礼の金に鉛を混ぜ、魔法使いにへそ曲げられてロバの王子誕生。
でも、すっごく賢い良い王子だったので、リュートを覚え最終的にそれが功を奏して他国の姫君と結ばれてめでたし、めでたしなお話。
心から愛してくれる人が現れたら人間の王子に戻れるという、「美女と野獣」にお約束のオチありです。ロバだけどね。
お隣の黒田記念館には黒田清輝の有名は「湖畔」などが無料で公開されていました。この建物には上島珈琲も入っています。ここはすいています。
こども図書館の向かい側が東京国立博物館の裏門なので、塀に沿って歩くと、黒門などもじっくり見られます。本当にすごい。東京国立博物館、建物もすごいけれど敷地だけでもものすごい広さです。
日本人のみならず、東西の外国人旅行者がわんさかいて、物販テントの和風サンダルや箸置きなども激写していました
上野、奥が深いです。プリンスの母校東京藝大音楽学部の前身、旧東京音楽学校奏楽堂なども工事中。公開されたら行ってみたいです。