今日は前の職場の仲良しさんたちと、話題のBABELと美味しいランチ会。BABELも来週までだし、
西洋美術館のアルチンボルド展では新たな2作品が追加公開ということで、結構すいているのでは?
・・・と、思いきや、よりによって本日の天声人語でばっちりとりあげられて、会場は混み混みでした。20分ほど並んでようやく入場。
先日行ってきた長女のアドバイスもあって、単眼鏡を首に下げ、イヤホンガイドも借りてGO!
解説は作品の脇についてるし、美術館のイヤホンガイドって必要かな~などと思っていましたが、これがかなり良かったです。しかも、「塔」がらみで音声は雨宮塔子さん
あちこちに張られているBABELのポスターや、
イメージキャラクター タラ夫くんのいる「大きな魚は小さな魚を食う」の版画くらいしか知らずに出かけましたが、順路の最初に展示されている16世紀ネーデルランドの彫刻の数々にまず圧倒されました。丸太をくり抜くようにして緻密に彫られた美しい聖人たち。ヒエロニムス・ボスの不思議で超緻密な版画の数々。一枚の作品の中に描かれる物語の数々。
単眼鏡持ってってよかった~ひじきくらいのサイズで描かれた、人々も、豆粒のような野兎も、解説を聞きながら確認できました。ものすごく細かいのに、ものすごくきちんと描かれていることに驚嘆。
でも、本当に驚いたのはやはりBABEL.思ったより小さいし、なにせ誰もが一番みたい作品なので、流れながらではよく見られませんが、案内係の人も良く心得ていて、人の流れの後ろに止まって鑑賞できる場所を作ってくれていました。(ただし、当然視界には人が流れていますが。)そこから単眼鏡で細部を見ていくと、違う世界が見えてきました。特に塔のサイドのデッキ部分に見えている様々なやぐらや木材、クレーンのような物が、暗い雲を通した太陽の光に映え、その神聖さに鳥肌がたちました。「神は、怒っている。」この塔の行く末を知ってしまっているせいかもしれませんが、これだけの人々の努力や希望、ある意味野望を一瞬にして無いことにしてしまった神の力に対する人々の畏怖がこの作品を生んだのかなあと漠然と思いました。
中は、どうなっているんだろうか、どうやって造っていたんだろうか、という楽しい想像を重ねてきた人は少なくなかったと思います。大友克洋氏が無料ゾーンに「インサイド バベルとして展示してありましたが、もっと良く見れば良かった。
その他にも、5分ほどの解説映像や藝大チームの拡大複製作品などが展示してあります。ただし、これも思い込みかもしれませんが、同じように単眼鏡で感動した部分を覗いても先ほどのようなオーラは感じませんでした。不思議。やっぱり作者の魂というものを信じないわけにはまいりません。
2時間じっくり牛歩鑑賞したあと、一階のレストラン~SALON~の個室でランチ。プリフィクスコースで、鴨のローストオレンジソースをいただきました。美味しかった
パンダ誕生にちなんでこんなコースもありました。
上野はどこからこんなに・・・と思うほど人でいっぱい。台湾のおまつりなのか、こんなのも。
もちろんパンダも。
実は明日も上野です。人生、楽しまないと