pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

私生活@シアタークリエ最前列センター

2008-10-07 23:37:46 | 観劇/コンサート

演出:ジョン・ケアード
CAST:内野聖陽・寺島しのぶ・橋本じゅん・中嶋朋子


待ちに待った内野聖陽さんのストレートプレイ「私生活」MY初日。

chat noirさんの「今なら最前列センターとれますよ!」という有難いお言葉をいただき、速攻電話でこのチケットをGETしたのは、まだ夏のことだったでしょうか。夢のよう。本当に感謝です。


さて、舞台は2組の新婚夫婦がハネムーン先の海辺のホテルに到着するところから始まります。この2つの部屋のベランダが舞台装置になっており、内野エリオット&中嶋シビル夫妻は舞台下手側。寺島アマンダ&橋本ヴィクター夫妻は上手側。私の席はセンターやや下手寄り。つ・つ・つまり、内野さんがベランダにもたれたその真正面が私の席だったあ舞台の内野さんと客席のわたくしの間には隔てるものはない・・という、まさに「気絶席」でした。・・・って、内野さんの目線は頭の上をとおりこしてましたけど。まあ、いろんなものがビシャっととんでくるスリル満点な席でもありました。


それはともかく、いや、本当に面白かったです。元夫婦がそれぞれに新しい配偶者と新婚旅行に出た先が同じホテルの隣の部屋・・・まあ、そんなことはありえないだろうけれど、この4人の名優が演じると、本当に面白い。「喧嘩がオーバーヒートしそうになったときの合言葉の後は2分だけ黙る」という設定があり、何度か舞台が沈黙するのですが、未熟な演技者だったら絶対ありえないだろうこの「間」が、不思議な効果をもたらしていました。


そうなんですよね~・・些細なことで夫婦喧嘩はおき、少しクールダウンすることで愛は戻るんです。まるで我が家のリビングでの出来事のようでごさいましたよ。イラついている時にレコードとかかけられると殴りたくなる気持ちもわかる。ああ言えばこう言いたくなるのも然り。お互いの本音を言い合ってバトルを繰り返すごとに気持ちは結構通じ合い、ひとつ間違えば意地の張り合いが高じて引っ込みがつかなくなる。本心とは別に離婚に向かったりする。夫婦ってのは難しいものです。自分に照らして考えると、子どもが生まれる前はシビルで、生んだ後はアマンダになったかな。恋に奔放ではなかったけれど。


内野さん、素敵でした~寺島しのぶさんは本当に美しくなられました。橋本じゅんさんは新感線の舞台から比べるとぐっと抑えた大人の演技でしたが、隠し切れないサービス精神。中嶋朋子さん。もう、蛍ちゃんはすっかり大人の女になったのね~と、感無量。ちっとも眠気のこない、充実した舞台でございました。

コメント (2)
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