pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

リトルプリンス@東京芸術劇場1階S列下手

2008-02-22 23:29:31 | 観劇/コンサート

東京芸術劇場ミュージカル月間の3本目。「リトルプリンス」

星の王子様ですね。

はじめて音楽座のミュージカルを鑑賞しました。入り口で舞台写真満載の立派なプログラムをいただき、お得な感じ。

舞台美術は朝倉摂さん、音楽は山口也さんと超一流。特に舞台美術は素晴らしかったです。簡単な階段状の骨組みと布が、効果的な照明で砂漠の変化を表現し、シンプルなのに想像力をかきたてられました。

王子様も飛行士も伸びのある歌声で惹きつけられました。一番印象的だったのは砂嵐に翻弄される黄色い花。砂嵐の中で身を守ろうと必死で耐え、やがて力尽きて渦の中に巻き込まれるその表現に圧倒されました。

一緒に観ていた姉は、「星の王子様は、子どもの頃読んだ時にはよくわからなかったけれど、今は心にしみるわ~」とのたまっておりました。隣に座った親子の娘(幼児?)の方はすぐに飽きて足をバタバタさせたり「いつ終わるの?」としきりにママに話しかけてうるさいったら。。。


・・・・で、思いました。この話は小学生3年生あたりの時期に読んで「これってどういうことを言いたいんだろう。」と思わせておいて、人生経験を幾重にも積んで大人になってから再読またはこういった舞台で観て「ああ、そういう意味だったんだ~」と気づかせ、読者の頭の中で完結させるというのが作者の意図ではないかと。

まあ、根気のいることではありますが、意味がわからなくてもなんとなく本棚においておきたい印象的な一冊であることは確かです。サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」にも、同じような思いをもっています。


ストーリーでは、やはり「本当のことは目にはみえないんだ」という狐の言葉にまた感動。そして、初めて会った友だちとの距離のとり方、距離の詰め方がツボでした。最後は満天の星空の下にいる気分

踊りも素敵だったなあ・・音楽がシンセでなくて生オケだったらもっと良かったかな、などと思いました。終演後はキャストの皆様がロビーでお見送り。観客とワイワイおしゃべりも楽しんでいました。

okepi管理人さんの「リトルプリンス」ゲネプロレポートがありましたので、ご紹介させていただきます。→ここをクリック

コメント (2)
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