新年初観劇はハムレット。"to be or not to be,that is question"は、「生か死か、それが疑問だ」と訳されていました。
チラシには、「これがシェイクスピア、これがハムレット。浅利演出が冴える正統派の名舞台」「劇団四季でしか観られない正統派の『ハムレット』。」と、「正統派」の連呼で、あきらかに○川さんを意識している感じ。そんなコピーがなくても真向勝負でいいと思うんですけど。
確かにハムレットの膨大な台詞は、かなり集中しないと聞き逃しがあるのですが、ここでは四季の母音法が生き、ハムレットの苦悩や、クローディアスのたくらみ、ガートルードの思惑などが、くっきりと浮かび上がっていました。・・・・しかし、ハムレットが田邉慎也さんでオフィーリアが野村玲子さん。。。田邉さんはユタや鹿鳴館の書生姿が焼きついているので、この二人が恋人同士・・・う~ん。。。野村さんは十分可愛いし、可憐なんですよ。単体で見れば。でも、野村さんがオフィーリアならハムレットはやっぱり石丸さんが下村さんあたりだろうし、田邉さんがハムレットならもうちょっと若手の女優さんに任せてもよかったんじゃないかなあと思ってしましました。蜷川ハムレットのオフィーリアは篠原涼子さんや鈴木杏ちゃんでしたからね。。いいのかな、正統派なら年齢差なんて「そんなの関係ねー」なのかしら。
はだかの王様、味方さんのホレイシオは落ち着きがあり、ハムレットが生涯の友と信頼した気持ちがよくわかりました。田邉さんのハムレットは情熱的なだけではなく品があり、特にレアティーズとの決闘シーンなどの動きもとても美しかったです。繊細でまっすぐなハムレット。石丸さんの後を継いでいく有望な若手、なのでしょう。浅利さん、こういう俳優さんを大事にしてくださいね。