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pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

レインマン@新国立中劇場1階11列センター

2018-08-02 21:25:29 | ミュージアム

【脚本】ダン・ゴードン
【上演台本・演出】松井周
【出演】藤原竜也 椎名桔平 安蘭けい 横田栄司 吉本菜穂子 渡辺哲

1幕75分 休憩15分 2幕70分

【あらすじ】
事業に失敗して破産寸前のチャーリー(藤原竜也)の元に、自分を勘当した父の訃報が届く。
莫大な遺産全てが自分のものになると期待して帰郷するが、財産を受け取るのは、いるはずのない兄のレイモンド(椎名桔平)だと聞かされる。
チャーリーはなんとか財産を手に入れようと、重度の自閉症患者である兄を施設から連れ出すことを決意するが・・・。


ダスティン・ホフマンが自閉症の兄、トム・クルーズが弟を演じたあの映画「レインマン」から、もう30年もたつんですね。「レナードの朝」と並ぶ、大好きな作品。
今回は兄を椎名桔平が、ということで、速攻チケットをとりました。(かつては兄を橋爪功、弟を椎名桔平が演じたそうです。観たかったな~
)

幕開きからハイテンションな弟、チャーリー。マシンガントークなのに台詞が全部ちゃんと聞き取れるのはさすが藤原竜也兄、レイモンド椎名桔平。まさかのマッシュルームカットが、しかし。素晴らしい。私事ですが、私の勤務先にもレイモンドと同じ障害を持った青年がしばしばやってきます。その彼とまるで同じ動き。同じテンポの会話。本当に驚きました。かつて、元スマップの中井くんがサヴァン症候群の青年を演じた時も、すごいなあと思いましたが、椎名氏すごい!おそらくはものすごく研究されたのだと思います。

はじめは疎遠だった父の遺産目当で兄に接触していたのに、兄との旅の中で既に記憶から消えてしまっていた子ども時代のことを思い出す弟。そして、兄が施設に預けられた訳、父の思いなどを知ります。このあたりの心の動きが、もう本当にすごいです。映画の中では確か兄の驚異的記憶力をカジノで発揮して大勝ちする場面がありましたが、そこは案外あっさり。

でも、現在の後見人や精神科医との対決の中で、お金ではなく兄の幸せだけを願うように変化していく弟にほろり障害を抱え、知恵遅れと言われようとささいな失敗で施設に送られようと、弟を思う兄の大きな温かさにほろりでした。

弁護士、空港警備の人、精神科医を横田栄司さん。この前ここで観たヘンリー5世では、頭にニラくっつけたフルーエリンだったとは思えません。藤原君とぴったり息があってるのはさすが。

カーテンコール1回目は自閉症のレイモンドとして登場した桔平氏。カーテンコール2回目には素の椎名桔平として登場。同じ姿で同じように手を高く振っても、微笑んでも、1回目と2回目がまったく違った人物に見えてしまったことに本当に驚きました。椎名桔平おそるべし。

桔平氏、ストレートには珍しくオールスタンディングとなった客席に明らかに知り合いを見つけた様子である方向に別なお手振りしてると思ったら、仲村トオルさんが来てましたお名前わかりませんが、今日は俳優オーラを持った方が客席に多数でした。あんな人やこんな人もいたのかも。

 

追記:3日の朝イチで、小栗旬さんが同じ時にこの舞台観てたと言ってました。

 

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銀河鉄道999〜GALAXY OPERA@明治座1階15列下手

2018-06-25 22:33:29 | ミュージアム

原作 松本零士
脚本 坪田文
演出 児玉明子
出演 
星野鉄郎 - 中川晃教
メーテル - ハルカ
機械伯爵 - 染谷俊之
リューズ - 矢沢洋子
クレア - 美山加恋
シャドウ - 雅原 慶
大山トチロー 入野自由
車掌役 - お宮の松
トチローの母/ 鉄郎の母 / プロメシューム(声)小野妃香里
アンタレス - 塚原大助
クイーン・エメラルダス - 凰稀かなめ
キャプテン・ハーロック - 平方元基

舞台は、銀河系の各惑星が銀河鉄道と呼ばれる宇宙空間を走る列車で結ばれた未来世界。宇宙の多くの裕福な人々は機械の身体に魂を移し替えて機械人間となり永遠の生を謳歌していたが、貧しい人々は機械の身体を手に入れることができず、機械化人の迫害の対象にされていた。そんな中、機械化人に母親を殺された主人公の星野鉄郎が無料で機械の身体をくれるという星を目指し、謎の美女メーテルとともに銀河鉄道999号に乗り込む。


めちゃくちゃ夏っぽくなった中、浜町へ。もちろん中川晃教くんの歌声が目当てだったので、明治座前にのぼりが上がっているのを見てちょっとうれしくなったりして。(志村けんさんのインパクト強すぎ)

お席についてから思ったのですが、実はこのお話、そんなに詳しくなかった。。。たぶんその前にヒットした「男おいどん」の漫画は読んでたんですけど。。あ、松本零士先生は少女マンガ雑誌にすっごく可愛い動物漫画も描いてたんですよ

 

なので、ちょっと不安に思いながら幕が開くのを待ちました。オープニングはラップ風に混沌とした未来社会の貧困層の心の叫び。鉄郎アッキーは、お母さんと一緒の時の嬉しそうな表情は、本当に10代の少年のようにキュート。のびやかで劇場を支配する歌声は、もう突き抜けていました。

・・・・が、しかし。原作をふわっとしかしらない私には、なんともわかりにくいというか。。。う~ん。。。一度しかみられないのでなんとも言えませんが、キャプテン・ハーロックが何故ヒーローなのか、機械伯爵がどういう方向で人間を狩っているのかが、いまひとつ。まあ、機械伯爵のほうは最後にちょっとわかる場面があるんですけど。。。

「銀河鉄道」なのに、鉄道で移動してる感があまりしなくて、車掌の役割も???でした。最後のアッキーの歌声で全てを受け入れる気持ちにはなりましたよ、うん。でも、アフタートークは残って聞こうかどうか迷いました。。

演出が好みっでなかったのかな。。。ちょっと残念。11月のコンサートとジャージーボーイズ再演に期待したいと思います。

 

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パンダと春のランチ会そしてプラド美術館展ベラスケス@上野

2018-03-09 23:12:46 | ミュージアム

先日の迎賓館見学の時に、「早くいかないとシャンシャンが大きくなっちゃうわよという話題になり、なんとかみんなのスケジュールを合わせました。が、しかし。その日が近づくにつれ、気温は高いものの強風大雨という予報。。。もしかして無理?しかも、前夜~未明は大嵐。一度ベッドに入ったら朝まで目覚めることのない私ですら、午前4時にはものすごい風の音で目が覚めた。。。

でも、朝になったら雨はなんとか小降りに。「意外とこういう日が穴なんじゃないのか?」という夫の意見もあり、また誰ひとり「やめよう」と言い出す勇者もいなかったので、予定を30分ほど遅らせて決行!

大雨による電車の遅延などもありましたが、無事集合。入場して約1時間後にパンダが見られる整理券もGET

 

小雨が降り出したので、動物たちも室内に入っていることが多かったですが、夜行性動物のコーナーでマヌル猫も。かわいい

ゴリラ親子。母さんにしかられて反省?

ライオンの王様はお食事中。何の骨なんだろう。。

サル山のマジメ君。



なかよしペンギン

素敵なフラミンゴ夫人たち

不動の大物ハシビロコウ

そして真打!

しゃんしゃん0309

おてんば娘のシャンシャンは、ちっともじっとせず、それでもママのあとを追っかけて、めちゃくちゃ可愛かったです~見学は約30秒ずつ3箇所、右方向にずれながらとなりました。タイミングが悪いとまったく見えないこともありますが、今回は結構可愛い姿を見せてくれてラッキーでした

パンダ目当てで来館する人が多いのは当たり前なのですが、それを機会にこうしていろいろな動物を見られるのも楽しいです。子どもたちが大きくなるとなかなか動物園に足は向かないけれど、また時々行ってみたいです。

たくさん歩いておなかすいた!ランチはおなじみ韻松亭。花籠膳をいただきました。

お雛様も。

ソメイヨシノの開花は22日の予想ですが、河津桜はきれいに咲いていました

お食事の次は、西洋美術館で「プラド美術館展~ベラスケスと絵画の栄光」

日本ではめったに見られないベラスケスの絵画7点を含む王室コレクションをはじめ、スペインの名画がずらり。この写真の中央、王太子バルタサール・カルロス騎馬像が目をひきます。当時6歳のこの王子がスペインの将来を背負って立つという期待がびしびしと感じられますが、王子は17歳で亡くなり、王座につくことはなかったそうです。

そして、王子の左のフェリペ4世。アンコロさん情報の「反対咬合」ってこれか~と、妙に感動。この一族、幼時は天使のようなお顔なれど、成長に従い、かみ合わせの関係なのかしゃくれあごの方が多いようです。

そして、マルス。

私の中の軍神マルスは、高校時代に美術室で一目ぼれした若いイケメン軍神でしたが、ベラスケスのマルスは中年のややくたびれた姿。ビーナスとの不倫がばれてしょげてるのでは?というイヤホンガイドの解説もあり、な~んか複雑な気分でした。

このあと、充実の常設展もみて、大満足の一日だったのでした。歩数計23000歩。がんばった!

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めでたい北斎~まるっとまるごと福づくし@すみだ北斎美術館

2018-01-21 21:09:02 | ミュージアム

今年お初のなかよし女子会は、近年話題の北斎作品を集めた美術館。浮世絵師葛飾北斎とその周辺の作家のコレクションながら、外観は写真のとおり、超近代的建造物です。前に開けた公園には子供も上って遊べるロープタワー。富嶽三十六景に因んだ富士山を模しているのかも。最近は西洋美術館でも北斎が影響を与えた西洋の画家の美術展が開かれたり、テレビでも特集を組んだりしているので、混んでいるかも。。。と思いましたが、そんな心配もなく、ゆったりと見学することができました。

驚いたのはその緻密さと美しさ。そして遊び心弟子たちへのお手本には、コンパス状の器具や定規を用いた動物の描き方や、一筆書きなどもありました。タッチパネルを多用したり、面白い解説をつけたり、展示の仕方もユニークで、これは浮世絵にはあまり興味を持ちそうも無い子どもや若い人たちも惹きつける見せ方だと感心しました。また、北斎と娘の創作風景を模した超リアルな人形があったり、最後におみくじを引けたりするのも楽しいなんだかんだで2時間近く見入ってしまいました。しまった!ランチの予約ぎりぎり!

ランチは駅近の第一ホテル両国。ここでゆ~っくりごはんを食べてたくさんおしゃべり。元気もらいました

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みんなで紅葉狩り@那須高原

2017-11-06 20:22:12 | ミュージアム

恒例の仲良し女子会ツアー。今年は那須に紅葉狩りです。お宿は東急ハーベスト那須。今日を境に那須はスキーモードになってしまうらしく、ハーベストの無料ぷち浪漫バスも5日が最終日だとか。

最初は平成の森散策。ここには狐や熊も出るそうで、ビジターセンターで熊よけの鈴が貸し出されていたり、クマ除けの鐘があったり熊対策がいろいろと。

冬眠前の熊に腹ごしらえの足しにされないよう、ドキドキしながら散策しましたでも、昼間はあんまり出てこないとか。

  

次はマウントジーンズスキー場。ここは本当に翌日からはスキー仕様になるらしい。紅葉モード最終日なせいか、頂上のドッグランを利用するわんちゃんたちがたくさんいました。茶臼岳もうっすらと冠雪していました。

ハーベストはゴルフ客も多く、広い敷地にはロッジや足湯もありました。足湯しながら童心()にかえってしりとり。しりとりであんなに盛り上げれるなんて

接客も良くレベル高し温泉もジェットバスやジャグジー、マッサージチェアなども充実していました。

美味しい夕食の後は、このメンバーでは初めてカラオケやっちゃいました!同じ時代を過ごした仲間はありがたい!

翌日は藤城清治美術館へ。敷地には猫やカエルの道案内が。楽しい!

    

藤城清治氏は大の猫好きで、猫をモチーフにした作品がいっぱい。もちろんケロヨンも。そして、可愛らしい作品ばかりでなく、9.11や東日本大震災、ヒロシマなど、人間に起きた沢山の悲劇をテーマにした作品も数多く展示され、大正13年生まれの作家のものすごい感受性に圧倒されたのでした。ほんと、今回の旅の大収穫でした。正味2時間、じっくりと鑑賞。鳥肌がたちました。

お次はなんとしても牧場のソフトクリーム食べたい!ということで、南ヶ丘牧場へ。

    

これぞ那須!おみやげはチーズガーデンで購入

たっぷり遊んで自然に触れて、夜も朝も温泉にどっぷりつかり、おしゃべりも心ゆくまでしまくって、今回も心の洗濯させてもらいました!

みんな、ありがとう!

 

 

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池田学展 The Pen-凝縮の宇宙-@日本橋高島屋

2017-09-29 22:02:42 | ミュージアム


春に金沢21世紀美術館で開かれた池田学展。友人がいたく感動し、東京でもやるよ!と教えてくれました。東京では9/27~10/9と短い会期ということで、さっそく行ってきました。

昨日の朝日天声人語でもとりあげられていましたが、平日だしゆっくり見られるかなあ・・と思ったのが甘かった

入場券はすぐ買えたものの、会場内は文字通りの「黒山の人だかり」。

・・・そのわけは、すぐにわかりました。

す。。。すごい!ペン一本で描かれた超細密の世界・・・高校時代、漫研にちょこっと在籍したことがあり、その時死ぬほど斜線を描かされたことを思いだしました。スクリーントーンでいろんなパターンがありましたが、先輩はそんなの使わず丸ペンで描けと。

 ←こういうのです

池田氏の作品は、こうした細密な線で全てが描かれています。もう、本当にすごい!大きく描かれた森の中に隠れた沢山の物語、たくさんの動物。この感じ、どこかで・・・そうだ!ブリューゲルのBABEL! ブリューゲルの絵画には下絵があったようですが、池田作品は下絵なし、端から毎日こぶし大くらいの部分を描きこんでいくのだそうです。展示されていた学生時代のデッサンやオウム裁判の法廷画などでも、描写の確かさは証明されています。

写真の3m×4mの大作「誕生」という作品に限っては写真撮影OKです。SNSなどで拡散させてくださいとの掲示があり、遠慮なく写させていただきました。みてください!この細部の描写!

  

 

初期のモノクロームの絵は動物や鳥などがたくさん隠れている楽しい作品ですが、東日本大震災に影響を受けた壮大な作品も多く胸を打たれました。印象に残ったのはHospitalという作品。

古い朽ち果てたような病院の内側から大木が生え、窓を突き破って太い枝を広げ、実もたわわになっています。その枝によってベッドや患者らしき人物が窓から外へ押し出されています。戸外にはゆったりとくつろぐ人々、ボールで遊ぶ子ども、散歩する老人や猫らしき動物のような姿も白抜きで描かれています。グロテスクといえばそうですが、何か「解放」という言葉が浮かんできました。

大作だけではなく、動物を描いた小品もたくさん。

何時間でも観ていたい作品ばかりでした。

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深海2017@国立科学博物館

2017-09-03 23:30:49 | ミュージアム

仲良しさんたちと3人で待望の深海2017へ。

もう夏休み終わってるしさ、日曜日といえどそんなに混んでないんでは・・・という目論見は見事に大外れ!

つばめグリルでのんびりランチして科学博物館へ向かうと、西洋美術館の前あたりで「深海は120分待ちです。整理券配布中」というプレートを掲げたお兄さんが!

なななんですと!120分と言ったらあなた、2時間待ち・・・なめてました。

・・・・しかし、既にチケット買っちゃったし、ひとりはグンマーからわざわざ上京してきたし・・・で、一応整理券もらって2時間潰すことに。

でもまあ、そこは仲良しさんたちと一緒だし、上野は見るとこいっぱいあるしってことで、「こども図書館」「上島珈琲」などでそれなりに楽しんだのでした。こども図書館の「世界の絵本」のコーナーは国ごとの言語で出版された「ぐりとぐら」や「ぐるんぱ」や「おふろだいすき」などの絵本も並べられ、とても面白かったです。文字の無い安野光雅氏の「旅の絵本」も国ごとの棚にあり、北欧編にはハムレットやはだかの王様の一場面があったり、イギリス編にはビートルズやフォルスタッフ、アメリカ編にはスーパーマンやトムソーヤ、ハックルベリーフィンなども描かれていて、今までな~んとなく見ていたけれど、絵本や童話に造詣の深い友人おかげでこの絵本の楽しみ方がわかりました。

2時間はあっという間に過ぎ、さて深海2017.

まあ、その混雑っぷりはものすごく、人をかき分けて見る感じではありましたが、とても興味深かったです。

        

 

音声ガイドを借りて様々な解説を聴きながら進みましたが、特に興味深かったのは、深海のトップ・プレデター(食物連鎖の最上位の捕食者)についてでした。深海についてのみでなく、例えばある地域では動物のトップ・プレデターは狼で、狼は鹿を襲うけれど、だからといって狼を排除すれば鹿が樹木や草などを喰い荒らしてしまうなどの害も出てくるといった解説に、まだ明確には解明されていない深海のトップ・プレデターを人間が強い好奇心で突き止め、世の中に出してしまうことでその微妙な深海の均衡が崩れたりはしないのかな~などと思ったのでした。老婆心?なんだか神秘の大王イカの足の標本などを目の当たりにして、なんでもわかっちゃうのがいいことばかりではないんじゃないかな~なんて思ったのでした。

今日は本当にたくさん食べておしゃべりして歩いて、秋風の上野を楽しむことができました。

あ、ランチにいただいたつばめグリルの夏野菜ハンブルグ、美味しかったです!

 

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2017国際水墨画芸術大展@東京都美術館と韻松亭ランチ

2017-08-28 22:15:51 | ミュージアム

知人が出展している水墨画展に今年も行って来ました。今年も素敵な作品がいっぱい!

彼女のおかげで水墨画は山水画ばかりではなく、バリエーションに富んでいると知りました。本当、素晴らしい

    

月曜日とあって、ボストン美術館展など、評判の美術展はのきなみお休みというのに、上野は人でいっぱいでした。ランチの予約してもらっておいてよかった~

ランチはおなじみの韻松亭。

いつもは躙り口のある小さ目の個室でしたが、今回は上の階の個室に通されました。ここ絶景!

大きな一枚ガラスの窓から不忍の池が一望できます。お食事は花籠膳煎り大豆の香ばしいごはんと赤だしのお味噌汁はお代わり自由です

目の保養に美味しいランチ夏の終わりのご褒美でした

 

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世の中は夏休み

2017-07-31 19:12:03 | ミュージアム

子どもが社会人になってしまうと「夏休み」といっても全然わくわくしませんが、久々に夫に誘われ「タイレルP34」の実車展示があるという東武百貨店のタミヤモデラーズギャラリー2017へ。

子ども達が多いのかと思ったら、そこにはカメラやスマホで熱心に写真をとりまくるおじさんがいっぱい。体験コーナーもおじさんたちがエキサイト

なつかしいセナの雄姿も

そして、やすらぎの郷でおなじみ石坂浩二氏主催の「ろうがんず」の作品群も老眼ズ・・・・

近くではタツノコプロの記念展もあり、こんなのもありました

ハクション大魔王が持ってた壺です!

ひとけた違っていたら買っていたかも。

おもちゃ売り場では、夏休みの宿題対策か、工作コーナーが数多く設けられていました。懐かしい夏休みの光景。。。

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BABELふたたび。

2017-06-30 22:04:56 | ミュージアム

BABEL展も東京は7月2日で終了。図録やムック本を見ているうちにどうしても もう一度実物を見ておきたくなってしまい、急遽行ってきました。

こちらは大友克洋氏の「インサイド・バベル」企画展入口手前、無料で見られます。(右上黒雲のあたりに照明写りこんでます)

この絵の水平線、塔の右上にうっすら見える島には、罪人を晒す場所まで描かれているんですよ~細かい!

木彫や様々な作者不詳の細密な版画や油彩の数々に圧倒されながらその先のBABELへ進んで行く。ヒエロニムス・ボスやブリューゲルの奇妙なモンスターの数々を見ながら、マザーグースの挿絵に出てくるハンプティ―・ダンプティーって、この絵からインスピレーションを貰ったのかなあ。。などと思います。

平日だというのにBABELの前は相変わらずの大混雑でしたが、やっぱり圧倒されました。来てよかった。

今回は予習のかいあって、前回よりもいろいろなものが見えてきました。絵画鑑賞も舞台と一緒ですね

藝大のStudy of BABELでは、うちわをいただき、画像を取り込んで塔の中で働かせていただきました

白く光っちゃって顔はうつりませんでしたが、右上の窓で突っ立っているのが私のクローンです。みんなかいがいしく働いてるのに、私のクローンたら、ちょろちょろしているだけで、かなり怠けてました。やっぱりね。

3分間のプロジェクション・マッピングでは、人々が列をなして塔を上っていき、最後に雷が鳴るという仕掛けになっていました。5月のBABEL nightでは、これをブリューゲルと同時代の作曲家モンテヴェルディの曲とともに上野の森美術館に投影したとか。行けばよかった~

藝大のおとなりの「国際こども図書館」にも行ってみました。国立国会図書館の支部図書館だそうです。

荘厳なルネサンス様式をとりいれた東京都選定歴史的建造物。旧帝国図書館です。エントランスはこどもがフラッと入るような感じではありませんが、中はとても明るくおしゃれで、軽食のとれるカフェテリアもあります。

「ロバの王子」というグリム童話に目がとまり、読んでみました。

子どもができない王と王妃が魔法使いに子どもが生まれるように頼みに行ったのに、守銭奴な王様がお礼の金に鉛を混ぜ、魔法使いにへそ曲げられてロバの王子誕生。
でも、すっごく賢い良い王子だったので、リュートを覚え最終的にそれが功を奏して他国の姫君と結ばれてめでたし、めでたしなお話。
心から愛してくれる人が現れたら人間の王子に戻れるという、「美女と野獣」にお約束のオチありです。ロバだけどね。

お隣の黒田記念館には黒田清輝の有名は「湖畔」などが無料で公開されていました。この建物には上島珈琲も入っています。ここはすいています。

こども図書館の向かい側が東京国立博物館の裏門なので、塀に沿って歩くと、黒門などもじっくり見られます。本当にすごい。東京国立博物館、建物もすごいけれど敷地だけでもものすごい広さです。

日本人のみならず、東西の外国人旅行者がわんさかいて、物販テントの和風サンダルや箸置きなども激写していました

上野、奥が深いです。プリンスの母校東京藝大音楽学部の前身、旧東京音楽学校奏楽堂なども工事中。公開されたら行ってみたいです。

 

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Study of BABEL@東京藝術大学Arts&SciencLAB.

2017-06-25 21:01:11 | ミュージアム

昨日の東京都美術館BABELがとても素晴らしかったので、サイトで復習していると、会場すぐそばの藝大(プリンスの母校ですね~)で、楽しい企画が開かれているとか。

今日は東京文化会館でKバレエ「ジゼル」鑑賞の予定だったので、少し早く出発して行ってみました。

そういば、「Study of BABEL」と書かれたポスターが地味に貼ってあったのをみていたのですが、本家のポスターとほぼ同じデザインなので、藝大でやっているとは気が付きませんでした。

会場は広くはなく、3メートルほどの立体化したBABELが展示されています。これがすごい!細部まで細かく再現され、人々の様子がよくわかります。撮影もOK

 

 子供のような姿もありました。

こちらは教会。小さな像(イエス?)が見えます。青く見える窓にはしかけがあり、

自分の顔を備え付けのタブレットに認識させると、クローンが塔の中で働きますでも、クローン映像の顔は綿棒の先くらいちっちゃすぎてそれこそ単眼鏡などがないとなかなか認識できないかも。

3分ほどの映像も用意されていました。

それにしてもBABELおそるべし。たった一枚の絵が藝大チーム、大友克洋、ヒグチユウコに明大の森洋子名誉教授などなど、たくさんの人の心をがっちり掴んでどんどんイメージを広げていくところが、モナリザみたいだなあ。。

あ、そうそう、丸の内の三菱1号館美術館では、ダヴィンチとミケランジェロの対決があるそうですよ

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ブリューゲル「バベルの塔」展 BABEL@東京都美術館

2017-06-24 23:24:15 | ミュージアム

今日は前の職場の仲良しさんたちと、話題のBABELと美味しいランチ会。BABELも来週までだし、

西洋美術館のアルチンボルド展では新たな2作品が追加公開ということで、結構すいているのでは?

・・・と、思いきや、よりによって本日の天声人語でばっちりとりあげられて、会場は混み混みでした。20分ほど並んでようやく入場。

先日行ってきた長女のアドバイスもあって、単眼鏡を首に下げ、イヤホンガイドも借りてGO!

解説は作品の脇についてるし、美術館のイヤホンガイドって必要かな~などと思っていましたが、これがかなり良かったです。しかも、「塔」がらみで音声は雨宮塔子さん

あちこちに張られているBABELのポスターや、

イメージキャラクター タラ夫くんのいる「大きな魚は小さな魚を食う」の版画くらいしか知らずに出かけましたが、順路の最初に展示されている16世紀ネーデルランドの彫刻の数々にまず圧倒されました。丸太をくり抜くようにして緻密に彫られた美しい聖人たち。ヒエロニムス・ボスの不思議で超緻密な版画の数々。一枚の作品の中に描かれる物語の数々。

単眼鏡持ってってよかった~ひじきくらいのサイズで描かれた、人々も、豆粒のような野兎も、解説を聞きながら確認できました。ものすごく細かいのに、ものすごくきちんと描かれていることに驚嘆。

でも、本当に驚いたのはやはりBABEL.思ったより小さいし、なにせ誰もが一番みたい作品なので、流れながらではよく見られませんが、案内係の人も良く心得ていて、人の流れの後ろに止まって鑑賞できる場所を作ってくれていました。(ただし、当然視界には人が流れていますが。)そこから単眼鏡で細部を見ていくと、違う世界が見えてきました。特に塔のサイドのデッキ部分に見えている様々なやぐらや木材、クレーンのような物が、暗い雲を通した太陽の光に映え、その神聖さに鳥肌がたちました。「神は、怒っている。」この塔の行く末を知ってしまっているせいかもしれませんが、これだけの人々の努力や希望、ある意味野望を一瞬にして無いことにしてしまった神の力に対する人々の畏怖がこの作品を生んだのかなあと漠然と思いました。

中は、どうなっているんだろうか、どうやって造っていたんだろうか、という楽しい想像を重ねてきた人は少なくなかったと思います。大友克洋氏が無料ゾーンに「インサイド バベルとして展示してありましたが、もっと良く見れば良かった。

その他にも、5分ほどの解説映像や藝大チームの拡大複製作品などが展示してあります。ただし、これも思い込みかもしれませんが、同じように単眼鏡で感動した部分を覗いても先ほどのようなオーラは感じませんでした。不思議。やっぱり作者の魂というものを信じないわけにはまいりません。

2時間じっくり牛歩鑑賞したあと、一階のレストラン~SALON~の個室でランチ。プリフィクスコースで、鴨のローストオレンジソースをいただきました。美味しかった

パンダ誕生にちなんでこんなコースもありました。

上野はどこからこんなに・・・と思うほど人でいっぱい。台湾のおまつりなのか、こんなのも。

もちろんパンダも。

 

実は明日も上野です。人生、楽しまないと

 

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ヒグチユウコ原画展@ほぼ日の…TOBICHI2

2017-04-29 22:13:00 | ミュージアム

       

 

長女にさそわれてヒグチユウコさんの原画展「BABEL」へ。4月18日から東京都美術館でブリューゲル「バベルの塔」展が開かれていますが、こちらはその「BABEL」にインスパイアされたヒグチユウコさんの描き下ろし新作画集『BABEL Higuchi Yuko Artwoks』の原画展です。

TOBICHIというのは、糸井重里さん主宰「ほぼ日刊イトイ新聞(ほぼ日)」の店舗でありギャラリーでありイベント会場。ほぼ日とコラボレーションする作家やグループにとっての飛び地でもあるんだそうです。建設デザインはあえてハングリーになれる場となるよう、“30歳くらいの特にお金もコネもない人が、一所懸命になにかやりたくてつくった場所”というコンセプトで作られたというところが糸井さんらしいかもね。3枚目の写真、窓ガラスに大きな猫の絵が張られていますが、その向こうに見えるのは本物のお墓裏側は墓地なんですね

TOBICHIは本当に小さなギャラリーですが、すでに人でいっぱいで、身動きができないほどです。会場は2つに分かれ、ショップのあるブースには、自由にかぶりものをしてヒグチユウコさんの絵をbackに写真が撮れます。一枚目のワニはわたしです

独特の画風のヒグチ氏ですが、作品はものすごく緻密でおどろくほど。

Project03  01

この「ひとつめ一族の野望」(部分)という作品なんて、ヒグチさんの作りだしたキャラクター、モンスターの「ひとつめちゃん」たちが人間にバベルの塔を作らせるという野望を秘めたものなのだそうです。模写にしたって、ものすごい精緻。よ~く見ると、ちっちゃい人間とひとつめちゃんたちがたくさん描かれています。ヒグチユウコ恐るべし。このほかにも、ブリューゲルの版画作品などをモチーフにした描き下ろし作品が多数展示されていました。

本当はこの「BABEL」の画集が欲しかったのですが、既にここでは完売とのことで、素敵な手帳付きに惹かれて『ギュスターヴくん』購入。ヒグチユウコさんのサインいりです

  

青山劇場が閉鎖してからというもの、この界隈に来ることもなくなったので、長女と一緒に骨董通りをぶらぶら。途中で美味しそうなアップルパイのお店を見つけました。

    

30分待ちでしたが、おしゃべりしたりお互いに撮った写真を見せ合ったりしているうちにあっという間に過ぎました。

長女はストロベリーチーズ味のアップルパイにラズベリーソース添え、私はラムレーズン入り。ちょっと美味しそうだったので、サーモンとクリームチーズのキッシュも。アップルパイ目当てでしたが、このキッシュがすごく美味しかったです。テイクアウトにも行列ができていました。

突然の天気雨にあったり突風や雷に驚いたり、いろいろとハプニングはあれど、G.W.初日としては、なかなか充実したひと時。

閉鎖されたこどもの城の前に出ると高いバリケードができていて、ちょっと悲しくなりました。

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レオ・レオニ 絵本のしごと@Bunkamuraザ・ミュージアム

2013-07-20 23:22:50 | ミュージアム

レオ・レオニ といえばスイミー小さな魚たちがみんなで力と知恵とチームワークで大きな魚に立ち向かう「はなればなれにならないこと、みんな もちばをまもること」

あとは、ねずみの「フレデリック」かな~ぐらいの印象で出かけましたが、ストーリーに最もふさわしい技法で表現する自由な作品群に圧倒されました。

また、水槽を切り取ったような不思議な構図が印象的。テラリウムのような透明な世界。説明パネルにも、テラリウムへのこだわりが記されていました。

「フレデリック」のお話もなんとなく読んでいましたが、冬に備えて、せっせと食料を集めて働く野ネズミたちを横目に、寒くて暗い冬の日のために「おひさまのひかり」を、灰色の冬のために「いろ」を、長い冬の間に話が尽きないように「ことば」を集めているフレデリックが、「芸術家の役割」を象徴しているという解説になるほど~と思いました。そうか、そういうことか。

たくさんの作品の中で、未読だった「マシューのゆめ~えかきになったねずみのはなし」にひきつけられました。

ほこりだらけ、がらくただらけの屋根裏に住むネズミの子マシューは、学校で美術館の見学に連れて行かれます。色々な絵を見て驚くマシュー。

  ここには せかいが まるごと あると、マシューは おもった。

そして、マシューの目には、いままでがらくただったのもが、素晴らしい芸術に見えてきます。ここの絵の表現が本当に素晴らしいですマシューは、きっと作者自身なんでしょうね。

スイミーに関しては、わあっと驚く素敵な展示がありますのでお楽しみに。

展示も大混雑でしたが、グッズ売り場はもっとえらいことになっていました私もいろいろGETしてきました

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奇跡のクラーク・コレクション ― ルノワールとフランス絵画の傑作@三菱1号館美術館

2013-04-28 23:33:58 | ミュージアム

娘に誘われて通称「クラコレ」奇跡のクラーク・コレクション ― ルノワールとフランス絵画の傑作へ。ブリックスクエアの一角にある三菱1号館は、1894年に建てられた「第1号館」に似せてレプリカ再建された煉瓦造の建築物だそうですが、内装も明治の雰囲気があり、西洋美術の展示がとてもしっくりきます。

何故この企画展が「奇跡」なのかというと、クラーク美術館所蔵のこの作品群がまとまった形で世界を巡回するのは初めてのことだからのようです。クラーク美術館は2010年から増改築がはじまり、それに伴って世界巡回展が決まったとのことです。ラッキーですね。次はないかもしれないらしいですよ。

ルノワール、モネ、ピサロ、シスレー、モリゾ、ドガなどのたくさんの展示の中で、初見のヨハン・バルトルト・ヨンキントの「フリゲート艦」が最も印象に残りました。

 

気のせいかもしれませんが、水の描かれた風景画が多かったように思います。ルノアールの描く「たまねぎ」なども新鮮でした。

 ブグロー「座る裸婦」は、皮膚の下の血や肉までもが感じられます。ある意味、写真よりもリアル。

ジェローム「蛇使い」は、解説によれば壁画の文様や観客の服装と時代が合致していないので、スケッチしたものではないということでしたが、色使いや構図の美しさに惹かれました。青い唐草模様に惹かれるのよね~

美術館を出ると、目の前をレミゼのバスが!もうすぐ本公演ですねえ。がんばれ!1日のプレビューいくからねっ

うっとりした後は、前から行ってみたかった東京ビル1階のブラッスリー・ヴィロン 丸の内店でディナー。

私は子牛のロースト、娘はリブロース(300g!)をペロンといただきました。パンもパリパリの焼きたてで、とても美味しかったです。ここは量が結構多いので、周りをみたら一皿をふたりでシェアしている人が多かったです。おとなりのカップルも。次回はそうしよう。今日はお肉でしたが、お魚は数種類の生魚をお皿で持ってきてくれて、どのように料理するかをギャルソンが丁寧に説明してくれました。丸の内でもかなりな人気店で、予約なしではなかなか入れないようでした。

お店を出ると8時過ぎ。有楽町方面はまだにぎわっているようでしたが、丸の内はもう閑散としていました。「残業してこのくらいの時間に会社を出ると、いつもはもっと人がいるのになあ・・」と娘もびっくりしていました。やっぱりそこが「休日モード」ということなんでしょうね。残りの連休も楽しみたいものです。。。。って、お掃除もしなくちゃね。

 

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