地球散歩

地球は広いようで狭い。言葉は違うようで似ている。人生は長いようで短い。一度しかない人生面白おかしく歩いてしまおう。

羊(ニュージーランド)

2011-06-07 00:00:00 | 英語(ニュージーランド)

sheep (シープ) 

 

ニュージーランドでは、羊の数の方が人口より多い。確かに、羊をよく見かけた。日本ではあまりお目にかかることのない、子羊の羊毛を使用したセーターというのも、方々で販売されていた。「病気になったり、弱ったりしている子羊を使うのだ」から、動物の命を大切にした上での行為、つまり動物愛護のポリシーに反することはない…そんな説明を加えられながら。 

 

これも周知の事実だが、ニュージーランドには、もともと羊はいなかった。スペイン生まれの丈夫なメリノ種が、オーストラリアの大地で根付き、やがてニュージーランドに持ちこまれた。ちなみに、同じように持ち込まれた猫などは、固有種キーウィの天敵となってしまった。我々人間も、発展途上中、いろんなことを学習中なんである。 

 

羊と人の関わりは長い。様々な神話や宗教に登場する羊。オイル、羊肉、羊毛、洋皮紙と、羊の命は、人々の暮らし、命の繋がりに大変な役割を果たしてきたようだ。しかしながら、私自身、日本で羊を見かけたことはなかったし、羊肉を食べたことも、ニュージーランドに行くまではなかった。イギリスでも、フランスでも、その他欧州を巡っていた頃、チャンスはたくさんあったはずなのだが…身近に感じてなかったので、無意識に避けていたのかもしれない。

 

残念ながら、日本の湿潤な気候には適さず、広く定着することのなかった羊。もし、定着していたならば、周囲の風景も、羊と人の歴史への親近感も、もっと違ったものになっていたかもしれない。[y

 

 

 

 

スペインからオーストラリアへの羊の移動はこちらを読んでね!

 

応援クリックよろしくね~☆

人気ブログランキングへ