çikolata(チコラタ)
トルコには有名なチョコレートメーカーが多い。街角で量り売りされている、大きな塊のチョコレートも魅力的だが、スーパーで売られているパッケージ・チョコの味もなかなか。甘すぎず、日本人の口にも合う。
中でも、トルコの国民的菓子メーカーUlker(ユルドゥズ・ホールディング)は、ある出来事で名を知られるようになった。2007年に、ベルギーの老舗メーカー、ゴディバを買収したのだ。日本でも、ゴディバを知らない人は、あまりいないだろう。トルコ訪問の際にはずいぶんこのウルケルのお世話になった。
世界的チョコレートブランドとして知られるゴディバが、トルコの菓子メーカーの傘下にあるという事実は面白い。オスマン朝下、トルコ菓子がヨーロッパを席捲していった時代を想起してしまう。その後、ゴディバのマークが新月にならなかったのが何より?!さもなくば、オーストリア・ハンガリー帝国下、オスマン朝(新月)に対する勝利を象徴して誕生したクロワッサンとは逆に、西洋の人々にとってゴディバのチョコは、苦々しい味となっていたかもしれない。
ところで、トルコでチョコレートと言ったら、私は上のウルケルのチョコと同時に、あるお菓子のことを一番に思い出す。
フランス伝来のプロフィテロルがそれ。プロフィテロルとは、たっぷりのチョコレートソースがかけられたプチシューだ。店によってずいぶん違うが、私が食べたものは、どちらかというとチョコレートの苦味を楽しめる、甘みの少ないタイプだった。
チョコレート菓子も、時代の変遷と共に西へ東へ行ったり来たり。チョコ好きの私も各地のチョコ味を求めて行ったり来たり・・・と行きたいところだ。(m)
写真:プロフィテロル。ちなみに後方に見えるのは、マスティハ味のプリン。
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