Παγωτο(パゴト)
眩しい太陽を一杯に浴びる季節。汗ばむ日の散歩の途中に恋しくなるのはアイスクリームである。街のキオスクに置いてある袋入りや、菓子店・アイススタンドでコーンに入れてもらうもの、様々な種類と味に目移りしてしまう。中でもギリシャならでは、といったらピスタチオアイスだろう。
アテネのピレウス港からフェリーで1時間半にあるエギナ島で食べたものが最も印象に残っている。船着き場から街へのアプローチ辺りに袋詰めのピスタチオを山と並べた屋台が出迎えてくれるのが、いかにも産地という感じ。まずは近場のアイスショップで食べ、観光の後、カフェに座ってまた食べた。淡い緑が目にも爽やかであるが、味は濃厚。とにかく美味しい。
ギリシャらしい味のもう一つは、マスティック(マスティハ)だろう。エーゲ海のヒオス島でしか採取できない木の樹液・マスティックは、胃腸をはじめ健康に良いと古代から大切にされてきたもの。甘く強い独特の香りを持ち、主にキャンディーやガムなどの菓子類に用いられている。住んで間もない頃、バニラアイスだと思って指をさしたところマスティック味だったことがあった。まだその存在を知らず、予想外の味と芳香によって異国にいることを強く実感・・・そんな思い出がある。
面白いのは、ギリシャ人がアイスクリームを夏の食べ物だと考えていること。晩秋から春先までは、街の菓子店やキオスクでアイスを売らないのだ。冷蔵ボックスにカバーをかけたり、鍵をかけたり、本当にきっぱりしている。住んで1年目の秋も深まったある日、買いに行って驚いた。他の店を探してもどこにもない。だから再びアイスが売られるようになると、間もなく夏が到来するのだな・・と思う。スーパーマーケットや観光地はこの類ではなく、一年中アイスを置いているので、ご心配なく。(さ)
いつもありがとう!Ευχαριστω!
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たくさん買ったはずのピスタチオも、気が付いたら(全部胃に収まって)なくなっていたし。
残念ながらマスティック味は、そんなアイスがあることさえ知りませんでしたので、食べる機会がありませんでした。(身体に良いことは分かりますが、美味しいんですか?)
夏場にしか営業しないという潔いアイスクリーム屋。
このような、街角で出会える小さな季節の風物詩によっても季節の変遷を感じられる点がギリシャは良いんですよね!
私もピスタチオをすぐに買って、歩きながら食べてあっという間になくなってしまいました。美味しいですよね。勿論、お土産にも買いました。
アイスも食べ、タベルナで魚貝・・と何だか食べてばかりのようですが、遺跡歩きも楽しかったです。
クレタの景色や風、光などの記憶まで思い出してくださったようで嬉しいです。
確かに味とと風景はつながっていますよね。
さて、マスティック。初めの頃は、不味くはないけれど何とも慣れない味と香り・・という印象でした。甘く強い芳香はウゾのアニスの香りにも似ているかもしれません。住んでいるうちに、いつの間にかガムを買うにもミントではなくマスティックを選ぶようになって・・不思議なものです。
最近は石けんや化粧水などにも用いられ、マスティックショップなども出現しているんですよ。
ギリシャらしい季節感の中の暮らし、楽しかったです。
それにしても、写真のアイスは、すごく美味しいそうですね。是非、食べてみたい!です
マスティックショップは、アテネのシンタグマ広場からアテネ大学方面に向かう大通りにありますよ。いろいろ売っていて楽しいです。最近は空港のショップにも入っていたような気がします。
ギリシャ人は「これは夏のサラダ、これは冬の煮込み料理・・」などと、結構、食べ物と季節の関係にうるさいんですよ(笑)冬は雪も降りますし、寒いのでアイスなんて食べるものではない、と思っているのかもしれないです。
写真はエギナ島のピスタチオアイス。絶品です!
がギリシャで食べるアイスは、高くって。。困ってしまいますわ。
マスティハは、先日マスティハ配合のジュースを飲みました。これが美味しかった。
アイスは、食べたことがないけれどきっと同じ味がするかもと思いました。
特に座って食べるアイスは高いですよね。アテネに行きたての頃、プラカあたりで座って食べて「ぼられた」のかと思ったことがあります。
マスティハのジュースですか。今では大好きな味なので是非、飲んでみたいです!