piment(ピマン)
チュニジアを語るのに、唐辛子なくしてどうする?と言うぐらい、チュニジアで唐辛子を食べない日はないであろうと思われる。
総じて中近東では、唐辛子を良く食べるが、チュニジアの比ではない。
チュニジアで良く食されている唐辛子はアリッサ(アラビア語ではハリッサだが、フランス語読みだと、最初のHがとれてアリッサになる)、韓国のコチュジャンや、中国の豆板醤のような感じである。
レストランで注文すると、ねっとりとしたハリッサが、小鉢に入って出てくる。日本の小さな辛子入れぐらいの量があれば十分だと思うが、直径8センチぐらいの小鉢にテンコ盛りである。唐辛子に弱い人なら、見ただけで汗をかくだろう。
たくさん食べる理由は、夏バテ予防と、寒さ対策も最近ではあるだろう。
唐辛子単体で食べるよりも、とにかく何にでもアリッサをぶち込んでいるというイメージがある。
アリッサは、蒸した唐辛子に塩を入れペースト状にする。好みでニンニク、コリアンダー、クミン、オリーブオイルなどで味付けし、お店や家庭の味をだす。
チュニジアを旅しているとき、小鉢で出てくるのが当たり前かと思っていたら、外国人が利用する店では小鉢で出てくるが、地元の人々が多く利用する店では、最初から「ぶち込んで」いる。
写真はケチャップご飯に見えるが、アリッサ・クスクスである。注文するとき「魚のクスクスが食べたい」と言っただけで、アリッサについては何も触れなかった。
まさかとは思ったが、食べてみればやっぱりアリッサ。チュニジアへ個人旅行される方で、唐辛子に弱い方は、注文の際に必ず「アリッサは入れないで!」と伝えるのをお忘れなく。[a]
アリッサ、アッリッサ、アリック、クリック