ピッコロ便り

ピッコロシアター、県立ピッコロ劇団、ピッコロ演劇学校・ピッコロ舞台技術学校など、劇場のトピックをご紹介します。

仙台稽古場日記

2014年07月13日 | 外部出演

こんにちは。劇団員の山田裕です。
僕は今仙台にいます。
SENDAI座プロジェクト公演「十二人の怒れる男」の稽古中です!

こちらに来てから約3週間が過ぎました。
暑い暑いと聞いていたけど、関西ほどじゃありません。夜は肌寒い日もあります。
今のところ、暑さが苦手な僕にとってはちょうど良い気候です。

こっちに来て驚いたことは沢山あります。

道路の広さ。
初めて聞く地元の言葉。
(仙台の柏谷さんが稽古場ダイアリーにも書いてましたが「いづい」とか、あと「がおる」とかね)

それから何といっても食べ物の美味しさ。
日本酒の美味しさ!

とにかく稽古以外にも刺激が一杯なんですが、まずは稽古場の様子をお届けします。

今回の座組みは自分より年上の皆さんが大多数。
大人、且つユーモアも忘れない稽古場の雰囲気の中、思い切り皆さんの胸を借りております。
いや、借りてばかりじゃダメなんですけど。

今は読み合わせから徐々に立ち稽古に移ろうとしているところ。

「十二人の怒れる男」は題名の通り、出演者が全て男の会話劇です。
役者はほぼ出ずっぱり。全編で熱い議論が繰り広げられます。

こんな感じ。




負けじと議論する山田。



そんな稽古の最中にもカメラに手を振ってくれる陪審員2号、西塔亜利夫さん。


ありおさんの怪演は、時に稽古場を爆笑の渦につつみ込みます。
上演で他の役者が噴出しませんように。

陪審員3号、渡部ギュウさん。



渋い風情ですが、これまた激しい役柄です。
細やか且つ大胆に芝居に取り組むギュウさんには見習う所多し、です。
右側に写っているのが演出の伊藤み弥さん。演出ならではの真剣なまなざし。

最後に陪審員9号、藤原貢さん。


僕には絶対真似できない空気感をまとったお芝居をされます。
普段の人柄も素敵な大先輩です。
そんな藤原さんと陪審員10号の僕は舞台で席が隣合わせ。
対決シーンも沢山あります。
いや、プレッシャーです・・・。

稽古は折り返し地点を過ぎて、残り3週間弱。
8月の東京公演を皮切りに、ピッコロシアターでは9月14、15日に上演されます。

あの震災の年に上演され、高い評価を得たこの作品。
僕の大好きな戯曲でもあります。
あの時と変わらない、いや、それ以上の面白さになるように精進したいと思います。

皆様是非ご来場くださいませ。
劇場にて皆様とお会いできるのを楽しみにしております!

ピッコロ劇団 山田裕