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ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

現地系の今昔

2012年03月12日 | Weblog

 

以前、現地系カレー屋が次々とオープンしている現状をその理由とともに書いたことがある。現地の人間を次から次と供給して安く働かせるシンジケートのような組織(中国の蛇頭に対してスラムドッグと個人的に命名)があるのでは、というものだったが、大掛かりな組織があるかどうかは分からないが、安く働かせるというのは事実なようで、完全にタダ働きをさせているというのもあるようだ。ネパールのケースだが、パスポートを取り上げるという方法ではなく、雇い主が実家に危害を加えるという脅しを使って強制労働させるといった女工哀史どこれではない話が実際にあるらしい。メンバーがころころ替わるそれらの現地系カレー屋には、どうやら暗部が隠されているようだ。

そんな現地系カレー屋の勢いがなくなるとともに台頭してきたのが、今度は現地系中華の店。派手な色使いで、安っぽいインテリア、矢鱈と多いメニュー(値段は安め)が特徴の中国人スタッフの中華料理屋だが、今のところこの手の店はなかなか定着しないようだ。今一つ人気がなく、閉店するのも多い。現時点では、出来るのも多いがなくなるのも多いという状況だ。今でも蛇頭は介在しているのだろうか。

それより中国人の場合、最近はスーパーやコンビニのレジ打ちに目立つようになってきている。こちらは蛇頭など入る余地のない正式なルートだろうが、皆流暢に日本語を喋り、普通に仕事をこなしている。コンビニでは日本人の店員のほうが出来が悪いなどというところもある。考えて見れば、日本語をこれだけマスターしている彼らは、元々が結構優秀なのではないだろうか。勿論エリートなどではないが、少なくとも外国語を習得する能力はあるわけだから、ゲームばっかりやってるそこらの高校生よりは遥かに益しだし、意欲もある。中国人パワー恐るべしだ。

そんな中国の勢いを感じる出来事をもう一つ。松本にあるワインショップでは、最近、高級ワインを(五六万の)ごっそり買う中国人が増えているそうだ(N夫妻情報)。国に持って行って金持ちに売るのだと思うが、こんな地方のワイン専門店までもがターゲットになっているのは、人知れず張り巡らされた中国ネットワークのなせる業かもしれない。

 

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