2002年に製作された「東京原発」という日本映画、全く存在すら知らなかったが、今見ると、福島原発事故後の状況(関係者の混乱振りなど)を予見したような内容でかなり興味深い(映画としてではなく)。無料動画で見られるので関心のある人は。
それにしても、瓦礫処理を拒む地域を見ると、散々「日本は一つ」「絆」がどうのと言っていたくせに(その地域の人間が実際そう言っていたかは分からないが、多分そんな高揚とした気分は持っていたはずだ)と思わずにはいられない。放射線に汚染されているのなら理解は出来るが、そうではない瓦礫だ。含まれているかもしれない有害物質を心配しているのかもしれないが、自分たちも同じ目にあうかもしれないという発想はないのだろう。こういうのは矢張り地域エゴと言うのだろう。
というわけで、あれから一年が経った。記憶から徐々に薄れていくのは自然なことだから仕方ないが、ことあるごとに思い出すというのは我々が心がけるべきことなのだろう。