「オニヤンマ」が、三年かかって成虫になるという事
実はあまり知られていない。
と言ってる本人も、知ったのは去年なのだが。
そうやって見ると、毎年減らずに飛んでいる「オニヤ
ンマ」も、一際いとおしくなる。
時期的には今頃が多い。
同じ道(オニヤンマにとって)を行ったり来たり悠々
と飛ぶ姿は、どこか威厳がある。
それに、あの縞縞模様も美しい。
エメラルドグリーンの眼は、神秘的ですらある。
但し、咬まれるとかなり痛い。
そんなオニヤンマが飛んでいるのに遭遇すると、まだ
自然は大丈夫か、という気分にさせられる。
本当は、バロメーター代わりの昆虫は他にいるはずな
のだが、あの堂々とした外見が、なんとなく安心感を
与えてくれるだ。
もし、オニヤンマの姿が全く見えなくなったとしたら、
もう世界は終わりだろう。
そのくらい、オニヤンマの位置付けは高いのだが、こ
れって極私的なことか?
何でそんなことを思ったかというと、スポーツニュース
で室伏のハンマーが飛んでる映像を見たから(完全に
こじつけで話題を転換)。
今回メダルに届かなかったが、知らぬうちに、他の選
手の実力が上がって、相対的に室伏の力が落ちてきた
から、というのが真相ではないだろうか。
テレビでは、いつものように日本選手の力を五割り増し
で喧伝するので、まるで意外な結果の如く放送してい
るが、為末にしろ、むしろ実力通りの結果という気が
する。
完全に欠落している、日本選手を客観的に捉えるとい
う視点。
手前味噌報道のテレビ局は信じない、これはもう常識
というものだろう。
視聴者がもっと賢くならないと、テレビは痴呆化する
ばかりだ。
それにしてもTBS、「世界陸上」凄い長時間放送だ。
まるでスポーツチャンネルではないか。
そんなに日本人は陸上好きなのか。
作られたスポーツドラマが好きなのは知っているが、
いい加減飽きないのだろうか。
「作られた」という部分が、「本当の」になっている
ということだと思うが、夢は夢のままでというメカニ
ズムが働いてのことなのか、どちらにしろ、私には理
解できません。