外付けDVDプレーヤーも買ったことだし、ここは使っ
てみなくては、ということで「蔦屋」にDVDを借り
に行った。
と行ったはいいが、なかなか借りたいものが見つから
ない。
アルトマンの「今宵、フィッツジェラルド劇場で」は
まだ新作なのでパス。
棚をはじから探索する。
結構人気だと思うが「プラダを着た悪魔」は、見る気
が全く起こらない。
何か「掘り出し物的」なものはないか。
監督別に陳列してくれればありがたいのだが、などと
心の中で呟き目で追っていく。
洋物では、結局ひっかからず、韓国物に移行。
しかし「個人的韓国特集」で見たいものは一通り見て
しまっていた。
次に台湾、中国もの。
チェン.カイコーは、どんどん駄目になっていってる
のでもう見る気がになれない。
チャン.イーモーも同じく。
今はジャ.ジャンクーという未見の監督に興味がある
のだが、ここには置いてない。
ホウ.シャオシェンも見てないのははあるが、同じく
ここにはない。
アジアも通過。
そして辿り着いたのは日本。
新目のほうには、あまり興味のあるものはないので、
自然と古い作品のコーナーへ。
小津安二郎は、少なくともここにあるものは全部見て
しまっている。
ヤルセナキオ(成瀬巳喜男)は数本まだ見てないのが
あるが、今日のところは見る気になれない。
となると「悪名シーリーズ」「兵隊やくざシリーズ」
のなかの、「森一生」、「増村保造」版ということに
なるか。
と周辺を探索したところ、増村保造の「陸軍中野学校」
があった。
このシリーズでは、森一生の「陸軍中野学校 雲一号
指令」が、なんと言っても良い。
日本映画ベスト50には入れたい映画だ。
当然増村保造のも見ていたような気がしていたが、ど
うも未だのようだった。
シリーズ第一作にも拘らず。
そうなると、本日のレンタルはこれで決定。
ついでに、古いレンタルビデオを売りに出していたの
で、興味のある二本を買う。
「アンダルシアの犬」と「セシルB、ザシネマウォーズ」
の二本だが、どちらも見ているが、保存用にと思った
のだ。
良く考えれば、保存用でビデオというのは完全に時代
遅れなのだが、その安さに釣られた。
二本で160円なんだもの。
「アンダルシアの犬」は、ダリとブニュエルの実験映画
としてあまりに有名なので知ってる人も多いと思うが、
「セシルB、ザシネマウォーズ」は、知らない人の方が
多いかと思われる。
暴力的にハリウッドを馬鹿にした映画で、その突き抜
けた馬鹿パワーが笑える。
同じようなテーマの映画としては、アルトマンの「ザ.プ
レイヤー」があるが、こちらは知的にハリウッドを皮
肉っていて、タイプが違うがどちらも面白い。
そんなビデオと「陸軍中野学校」のDVD、こんな組
み合わせで自転車をこいでいる人間は、まずというか
絶対いないな、と確信しながら遠くを見ると、夜空に
今日も花火が上がっていた(9月1日の新作花火の日
まで、毎夜諏訪湖では花火を上げる)。