小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

安倍新総裁

2006年09月20日 | 私の考え
安倍晋三自民党新総裁が誕生しました。
26日に臨時国会が開会し内閣総理大臣に就任することになります。

安倍新総裁の歴史観や国家観については共感する面もあります。日本国のため、自主憲法制定や教育再生に頑張って欲しいと思います。

ただ、「再チャレンジが可能な社会の実現」という政策は好きになれません。

「努力すれば報われる社会を実現しよう」とよく言われますが、今までの社会は努力しても報われない社会だったのでしょうか。
そんなことはありません。今までも、人一倍努力した人は報われていました。そうでなければ松下幸之助や本田宗一郎は存在しません。
今、進行しているのは、「努力した者が報われる社会」を実現するのではなく、「努力しない者は報われない社会」をつくっているのではないかと思えてなりません。

日本は最近までは、真面目に働いてさえいればそれなりに暮らし向きが立つ社会でした。ところが、「努力すれば報われる社会」を実現するに従って、努力しなければ底辺の生活に甘んじなければならない社会になってしまいました。

それでこれからは、そのどん底から這い上がるために、死に物狂いになってチャレンジする機会だけは用意してやろう、それが嫌なら社会の底辺の悲惨な暮らしを続けなさい、というそんな社会になるのでしょうか。少しも嬉しくありません。

私は、農耕民族である日本人は欧米人と違い、大多数の人はギラギラした野心など持ち合わせておらず、ただ真面目に働き、それなりに暮らし向きが立てばそれで幸せという人たちが多い国柄だと思います。
1日の仕事を終え、妻や子どもと共に、晩酌で発泡酒を1本つけてもらう。あ~、何とも幸せじゃないですか。

どうか、必死で頑張らなくともよい、一生に一度もチャレンジなどしなくてもよい、ただ真面目に正直に働いてさえいれば、贅沢しなくとも、発泡酒1本の幸せが実現できる、そんな社会をつくって欲しいと思います。


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-09-22 22:34:24
同感。ギラギラよりは、黙々がいいですね。

アピールの時代ですが、ちょっと考えますね。
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