小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

13歳

2005年03月13日 | プライベート
娘(長女)に頼まれて、娘とその友人を舞鶴へ送りました。昨日は長女の誕生日でした。長女が生まれた日のことは今でも鮮明に憶えています。あれから13年が過ぎました。

「13歳のハローワーク」という村上龍の本があります。前書きにこのようなことが書かれています。(概略)
13歳の子どもにとって大切なことは好奇心を失わないことです。好奇心は大人になって一人で生きていくのに必要なスキルを身につけるために非常に大切です。好奇心を持って生きることの楽しさを子どもに示すことができれば、子どもは自然に好奇心の対象を探すようになります。子どもが自分の好きな分野の職業などを早い時期に選ぶことができれば、その子どもにとってアドバンテージが生まれます。
「13歳のハローワーク」は好奇心の先にある職業を紹介する目的で作られています。
(中略)
高度成長が終わり日本社会は大きく変化しました。しかし、今でも日本のシステムは高度成長期のままで変化に対応できていません。経済の変化によって経営の方法や雇用の形が劇的に変化しました。いい大学に入っていい会社や官庁に入ればそれで安心という時代が終わろうとしています。それでも多くの学校の先生や親は「勉強していい学校に入り、いい会社に入りなさい」と言います。それは教師や親がどう生きればいいかを知らないからです。勉強していい学校に入り、いい会社に入ることが全てだったので、そのほかの生き方がわからないのです。

どう生きるかは難しい問題ですが、全ての子どもは大人になって何らかの仕事で生活の糧を得なければならないというシンプルな事実があります。できればその仕事は、好きなことをやるほうがいいに決まっています。
この世には2種類の人間しかいません。それは「偉い人と普通の人」「金持ちと貧乏人」「悪い人と良い人」「利口な人とバカな人」のいずれでもありません。自分の好きな仕事、向いている仕事で生活の糧を得ている人と、そうでない人です。
といった内容のことが書かれています。

私は、いい大学を出ていい会社に入りながら、つまらなさそうに仕事をしている人を今までに何人も見てきましたし、一方で、自分の好きな仕事について生き生きとしている人もたくさん見てきましたので、この村上龍の言葉は良く理解できます。自分の娘にどうしてもいい大学に入っていい会社に入ってほしいとは全く考えていません。
ただ、自分の好きな仕事に就いてくれればいいなと、後ろ姿を見送りながら考えました。