扶桑往来記

神社仏閣、城跡などの訪問記

九州探訪七日目 最終項、関門トンネル

2010年03月30日 | 街道・史跡

中津を過ぎると福岡県に入る。周防灘を東にして北上し、関門海峡をめざす。

晩飯をどうしようかと思い中津でうなぎ屋をさがすものの見つからず悶々とする内、門司まで来てしまった。

門司港には博多に出張した際、台風に遭遇し、飛行機が欠航、宿もなく門司のホテルまではるばるやってきて一晩泊まった。
レトロな門司駅や町並を堪能することもなく荒れる関門海峡を眺めて立ち去ってしまったのだが今回も素通りで滞在できない。
行きは橋を行き、海峡の上を行った。
折角なので今度は海峡の下を行くことにした。
関門トンネルである。

関門トンネルは太平洋戦中にはトンネル自体開通していたらしいが正式開通は1958年である。
海面下56メートルを行く。海底部分の全長は780メートルある。
あっという間の出来事であった。
海峡を明日こそはゆっくり眺めてみようと思う。

九州探訪は3月23日未明に関門海峡を越え、3月30日が終わろうとする今、下関に入った。
正味、7泊8日の旅程であった。

以下、訪問した主な史跡を記す。

3/23 鹿児島県  城山・仙厳園・集成館跡・照国神社 (鹿児島市泊)
3/24 鹿児島県  鹿児島城・黎明館
    宮崎県   飫肥城址・坂元棚田
    熊本県   (人吉市泊)
3/25 熊本県   青井神社・人吉城址・熊本城址・田原坂
   福岡県   (福岡市泊)
3/26 福岡県   福岡城址 (福岡市泊)
3/27 福岡県   愛宕神社
   佐賀県   名護屋城址
   長崎県   平戸城址 (島原市泊)
3/28 長崎県   島原城址
   佐賀県   佐賀城址 (佐賀市泊)
3/29 佐賀県   吉野ヶ里遺跡
   福岡県   太宰府天満宮・太宰府政庁跡・大野城址
   大分県   (竹田市泊) 
3/30 大分県   岡城址・府内城址・臼杵石仏・宇佐八幡

効率がいいのだか悪いのだかわからない。
ただ、見逃したところは多いのはいうまでもない。
今回は戦国・江戸期の大名の史跡を中心に廻り考えた。
次回、こんな悠長な旅をする機会があるかどうか。
是非、テーマを決め具体的な著書の取材としてまた来てみたい。

最も感じることは九州には私が馴染んだ本州中央とは全く違う文化と思想がある。
それはおそらく自然条件や大陸との長い交流が醸し出すものなのだがそこに関東や東海近畿の人々が移住し多少のスパイスが利いている。

また、中央との距離感が作用し鹿児島や熊本といったより遠いところではより独自性は濃い。
このことを実感できたことが非常にうれしい。

ほとんどろくな食事をしていないのでそれも次回への反省ではある。
最も高かったのが鰻、最も頻度が高かったのがラーメンとマクドナルドであった。

食事の話ついでに・・・本日の食事は下関で見つけた大阪王将であった。

   



YouTube: kanmonkaikyo


関門トンネル



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