扶桑往来記

神社仏閣、城跡などの訪問記

泉州紀州参詣 1日目 #3 西国三十三所 五番札所紫雲山葛井寺

2016年07月18日 | 御遍路・札所

天王寺駅藤井寺駅から葛井寺に歩いて行く。

門前町のような商店街があるものの人通りは少ないが、重文の四脚門あたりには花など売るお店が出ている。

 

今日、18日は本尊の開帳日のため、もう少し混雑しているかと思えばそうでもない。

藤井と葛井、駅は前者で苗字が後者だと思う。

我々世代には野球場の印象が強い。

 

葛井寺は百済系渡来人葛井氏の氏寺として白鳳時代に開かれ、後に聖武天皇の行幸があったという。

西国三十三所の五番札所となった。

寺域は往時のものではなく、つい通り過ぎてしまいそうでもあり、町中の寺というのは気持ちの切替りが薄いのが常である。

ここの価値はなんといっても国宝本尊千手千眼観音で千本の腕が表現された仏像として名高い。

私は初見である。

内陣の厨子が開かれ、いい感じに坐像が収まっている。

寺のガイドによれば大の手2本、中の手40本、小の手1001本あるといい、掌に開いた目もその合計1043あることになる。

像は脱乾漆造りで要は張りぼてであるが、まるで木造のように重みがありかつ美しい。

いつものように納経をして参詣終了。

 

御詠歌

 「参るより 頼みをかくる 葛井寺 花のうてなに 紫の雲」


        

南大門          本堂



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