扶桑往来記

神社仏閣、城跡などの訪問記

中国出張記録 #5 西安(かつての長安)へ

2004年05月20日 | 海外出張記

上海から西安に入った。

航空便について少々、トラブルがあった。

オーバーブッキングでエコノミークラスの座席が不足、我々の一部がビジネスクラスに回された。

中国の航空会社のこと、ビジネスクラスといっても座席が少々広いくらいのことであった。

西安というと歴史好きにとって妄想が膨らむ。

今日の西安とは昔の長安である。

これが仕事でなくプライベートであればどれほど楽しいかと思うが、集団行動なので長安城や空海の足跡などたどれる訳もない。

上海から西安まで所要時間は2時間程度、上空から見ると中国の国土は流石に雄大である。

空港に向けて高度を下げていくとものすごい断崖を越えて行った。

西安は西周の都となって以来、秦や漢、隋や唐の都となって3千年の歴史を持つ。

西側はすぐ砂漠地帯、海岸線は遥か遠く、北京や南京などとも遠い。

首都防衛にはもってこいの地形だろうが地方に赴任する役人はよほどの覚悟がいるだろう。


西安の宿は全日空ホテル、場所は日本の城風にいえば、本丸の大手門外といったところであろう。

ホテルから長安城の城壁が間近にみえる。

夕食は中国人スタッフと近所の料理店にタクシーで出かけた。
かの国では交通ルールなどなきに等しいようで、右側通行はかろうじて守られているものの信号も信じてはいけないらしい。
片道3車線ほどの大きな道路でも現地の人は平気で歩いて渡っている。
 ここでもクルマはクラクションを盛大に鳴らす。

中国人に聞くと日本と中国のクルマ事情の違いはクルマの偉さ。

中国ではクルマの方が優先で横断歩道が青信号であってもクルマが来ないか要確認という。

歩行者優先などあり得ないらしい。

その割に何車線あっても中国人は歩いて渡る。

そのタイミングは平和ボケした日本人には信じ難いもので中国人に置いて行かれ何度も渡り損ねた。

 

西安には1泊しかしない。

 


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