会津に入って山形から仙台に抜け奥州街道を南下した旅は小峰城で終わった。
何とも忙しい旅であったが蒲生氏郷と伊達政宗の足跡をたどることは思った以上に楽しかった。
特に戦国の男たちが駆けたであろう道の上を行くことはたとえ町の姿は変わっても山河のたたずまいはそう変わるものではなかろう。
日本という国土は山深く盆地が生活の中心であった。
古の町というのはほとんどが山裾に形成される。
これは東北では他の地域よりも濃厚である。
会津、米沢、山形、仙台、白石、二本松、白河と城のある町は街道という串で順に差された団子である。
これを実感するにはクルマでゆるゆると行くのが最もよい。
気が重いことに「停車してはいけないクルマ」で調布まで帰らねばならない。
名残に白河ラーメンの店を探し腹ごしらえしてから帰途に着いた。
調布までは200km。
18:00頃からやっかいな仕事をはじめ奇跡的に何事もなく帰宅した。
日付が変わろうとしていたが不思議に疲労感はなかった。
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