-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

イカリソウは一種類ではなかった。

2016-11-01 17:30:44 | 自然

 畑沢へ行けない日が続いています。背中炙り峠の楯の調査は、ほぼ終わったのですが、新たに山楯の調査が必要になりましたので、是非、一日かけてじっくりと踏査したくて落ち着きません。また、屏沢を流れている水路が荒れてきましたので、修復したいと思っています。リフォームが一段落し、NPO法人の仕事も少し時間がありますので、畑沢へ出かけられると思っていたら、私の独身寮時代の同窓会があり、その直ぐ後には長女夫婦がシンガポールから帰国してきました。私は自宅に釘付けです。

 そんなわけで、40年も前に購入した絵本のような本を眺めていたら、日本列島の中での植物分布に関する記載がありました。あまりそんなことには興味を示さないのですが、今回はイカリソウのことが出ていました。身近な植物ですので、何となく眺めることになりました。本を買っていながら、買っただけで全く読んでいません。40年経っても新鮮な内容でした。さて、その内容です。東北には、イカリソウとキバナイカリソウの二種が分布しているとのことでした。太平洋側にはイカリソウ、日本海側にはキバナイカリソウが原則のようですが、その境界付近には両種が分布しているとのことでした。キバナイカリソウの「キバナ」を見て、日ごろ、どんよりとしている私の脳にかすかながら衝撃が走りました。あの時、畑沢のあのイカリソウの花は黄色だった。珍しいなと思いながらも、「そんなこともあるだろう」程度に考えて、一応、写真に収めました。種を確認するなどの面倒なことは、一切しないという確たる信念があります。いつも、それで失敗しています。

 パソコンの写真を確認しましたら、確かに少し黄色っぽい色と薄い赤紫色の二種類でした。ということは、畑沢には二種類のイカリソウが生えていることになります。

 

 昭和30、40年代の常盤中学校でイカリソウと言えば、夏休みに生徒会の資金作りのための薬草採集を思い出します。採集する薬草の種類は、ドクダミ、ゲンノショウコ、イカリソウだったと思います。その中で、採集が最も簡単なのがドクダミです。当然、私はドクダミ派です。これは説明がいらないでしょう。しかし、真面目な方は、ゲンノショウコやイカリソウを採集し、先生からも褒められていたようです。私は先生から睨まれこそすれ、褒められるなどには縁がありませんでした。

 だから難癖を付ける訳ではありません。けっして難癖でないですよ。イカリソウの効能を調べて驚きました。何と、精力剤として使われるのだそうです。しかも、効力が弱いながらも、あの有名なバイアグラと同じ作用があるのだそうです。先生たちは、純情無垢な中学生にそんな薬草を採集させていたことになります。私の動機が単に苦労を嫌うことだけのことですが、そんなことに加担しない何と素晴らしい中学生だったことでしょう。はて、何が素晴らしいのかは分かりません。いつもの何となくです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする