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温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

塩原・中塩原温泉 赤沢温泉旅館

2022年12月01日 | 栃木県

(2022年1月訪問)
前回記事で取り上げた塩原の古町温泉から上三依方面へ向かう路線バスに乗り、「木の葉化石館入口」バス停で下車。
県道266号線に入って橋を渡り、箒川の対岸へ歩きます。


橋を渡ってすぐのところに、目的地の大きな看板が立っていますので、それに従う形で川沿いの路地を川下へ向かって数百メートル歩いてゆくと・・・


路地のどん詰まりにある今回の目的地「赤沢温泉旅館」にたどり着きました。玄関の前では守衛のワンちゃんが侍っており、不審人物と思われたのか、私が玄関へ近づくと軽く威嚇されてしまったのですが、日頃培った社畜根性をここでもフルに駆使しながらワンちゃんたちに下卑た愛想を目いっぱい振りまくことで、どうにかこうにか館内へお邪魔することができました。
なお本館の左右には白い大きなドームが左右にひとつずつ設けられていたのですが、あれって何なのでしょう。


今回は日帰り入浴での利用でお邪魔しました。予め電話で利用したい旨を伝えていましたので、フロントではスムーズにご対応くださいました。なおフロントではアジア系の方が働いていらっしゃいました。昨今はコロナ禍で海外旅行に行けないため、アジア系の方とお話できるとちょっぴりですが嬉しくなります。
なお玄関前ではワンちゃんが元気に警備活動をしていましたが、ぬくもりある館内ではニャンコ2匹が自由に動き回っていました。こちらのお宿ではフリーダムな雰囲気が横溢しているようです。いい感じですね。


こちらのお宿には、山側と川側の両浴場、そして貸切風呂があり、今回は山側の浴場を利用させていただきました。脱衣室は綺麗に整備されており、室内には東南アジアっぽい小物が飾られていたのですが、これはスタッフさんのご趣味でしょうか。


大きな窓から外光が程よく差し込む内湯。その窓の下には浴槽が据えられ、湯の香を漂わせながら綺麗なお湯を湛えています。窓と反対側にある洗い場にはシャワーつきカランが5個並んでいます。


湯船は総木造。湯船に体を沈めたとき、肌から伝わる木の優しい感触が何とも言えません。湯口から注がれるお湯はかけ流しの自家源泉で、実に心地よい湯加減が保たれていました。なお浴槽内のステップも木造なのですが、木材ゆえに浮力が働いてしまうため、重石としてレールが置かれていました。鉄ちゃんの私としては、こんなところで鉄道関係グッズに出会えたことに嬉しくなり、その場で小躍りしてしまいました。


露天風呂は庭園風で、池と露天の浴槽が一体化しているかのような設えになっています。この露天風呂に入れば錦鯉の気持ちがちょっとわかるかもしれません。露天風呂の浴槽には途中に仕切りがあり、仕切りの奥はぬるく、手前は温かいという設定なのですが、冬は手前側もぬるめでした。源泉温度が44℃なので、冬季はどうしても温度が下がってしまうのですが、とはいえじっくり長湯できますので、周囲の景色を眺めながらのんびり長湯すれば、きっと体に芯まで温まるでしょう。


自家源泉のお湯は無色透明で清らかに澄み切っています。お湯を口にすると淡い塩味とほろ苦みが感じられたほか、分析表には硫黄が含まれていないのに、なぜか湯口から硫黄臭がほんのり香ってくるのが不思議です。湯船ではトロトロとしており、肌に乗るとツルスベ感のほかに少々引っ掛かりが混在しながら全身を包んでくれます。明らかに福渡や古町など塩原温泉郷に多い塩化土類泉とは毛色が違う、この源泉独特の特徴を有していますので、わざわざここへ来て湯あみする価値は大いにあるでしょう。しかも完全かけながしで長湯したくなる絶妙な湯加減ですから最高です。私はあまりの気持ち良さに湯船でつい微睡んでしまいました。おすすめ。


赤沢源泉
ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 43.9℃ pH6.6 85.6L/min(掘削自噴) 溶存物質1.841g/kg 成分総計1.884g/kg
Na+:402.1mg(63.40mval%), Ca++:180.8mg(32.70mval%),
Cl-:781.8mg(80.30mval%), SO4--:175.4mg(13.30mval%), HCO3-:104.1mg(6.21mval%),
H2SiO3:101.1mg, HBO2:62.1mg, CO2:43.9mg,
(2021年7月26日)

栃木県那須塩原市塩原1149
0287-46-5700
ホームページ

日帰り入浴可能(時間は直接施設へお問い合わせください)
700円
シャンプー類・ドライヤーあり。ロッカーなし。

私の好み:★★★

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