温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

霧積温泉 金湯館 2021年9月再訪(後編 お風呂)

2022年06月12日 | 群馬県
前回記事の続編です。


さ、お風呂へ参りましょう。廊下を歩いた突き当たりが浴場です。
宿泊中、私はこの廊下を何度往復したことか。山奥のお宿に一人で泊まっていますから、ご飯を食べる以外に時間をつぶす術が無く、持参した本を読み飽きる度にお風呂へ幾度も通って、全身がふやけるほど思う存分名湯を堪能したのでした。


お風呂は以前拙ブログで取り上げた時の様子と変わっていません。白いタイル張りの浴室に入ると、いかにも霧積のお湯らしい、ふんわりとした卵の匂いと甘くて優しい石膏臭に包まれました。


山奥の宿ですが洗い場は4ヶ所あり、シャワーこそ無いものの、シャンプー類はしっかり備え付けられています。


湯船に張られているのは、霧積のお湯100%の完全かけ流し。無色透明で綺麗に澄んだお湯に入ると、全身に気泡がたくさん付着します。また湯中の肌は青白く見えます。湯中ではサラサラとした軽やかな浴感が肌に伝わりますが、少々石膏泉らしいキシキシ感も得られます。
湧出温度38~39℃のお湯を加温しないで投入しているため、湯船に入った時にはぬるく感じますが、体への負担が軽いまま長く湯に浸かることができ、じっくり長湯すると不思議なほど全身がポカポカと温まります。


湯口に置かれたコップでお湯を飲んでみますと、ほのかなタマゴ味の他、しっかりとした石膏味が口に中に広がります。
館内に掲示されている分析表は比較的簡素なものなので詳しいことは分かりませんが、でもカルシウムイオンが90.22ミリバルl%(473mg)、硫酸イオンが94.41ミリバルl%(1160mg)、と混じりっけが少ないほぼ純粋な石膏(硫酸カルシウム)泉と称すべきお湯であるため、味・匂い・浴感ともに石膏泉らしさがしっかりと感じられます。またお湯の鮮度が良いためか、他の石膏泉にありがちな生臭さのような変な臭いが無いのもうれしいところです。


館内には飲泉できる流し台もありますから、入浴中のみならず、いつでも飲泉できます(あまり飲みすぎないように)。


浴場の近くには、岩清水が出しっぱなしになっている流し台がありますので・・・


風呂上がりの水分補給にゴクッと飲ませてもらいました。キリリと冷えて実にうまい!

歴史ある温泉宿で一晩すごし、自然に抱かれながら素晴らしい良泉にたっぷり浸かったおかげで、東京での仕事で疲弊しきっていた私の身も心もすっかり蘇りました。機会を見つけて再訪するつもりです。


入之湯
カルシウム-硫酸塩温泉 38.9℃ pH表記無し
Na+:55.5mg, Ca++:473mg(90.22mval%),
Cl-:39.2mg, SO4--:1160mg(94.41mval%), HS-:0.3mg,
H2SiO3:37.6mg, CO2:5.3mg,
(平成20年11月18日)
 
群馬県安中市松井田町坂本1928
027-395-3851
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私の好み:★★★

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