温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

桃園市 嘎拉賀(新興)温泉で湯の滝を楽しもう! 後編

2016年03月27日 | 台湾
前回記事の続編です。


渓流の冷たさをぐっと堪えて渡渉すれば、今回の真のゴールである嘎拉賀(新興)温泉の湯の滝に到着です。
どうですか! 山の上から落ちてくるこの大きな滝は、まるごと温泉なんですよ。


 
湯気をホカホカと上げてゴーゴーと音を轟かせながら落ちる湯の瀑布。ものすごい迫力です。滝に温度計を突っ込んでみると、38.8℃と計測されました。



湯の滝は天然の打たせ湯でもあります。滝の下に入ってみますとめちゃくちゃ気持ち良い!
うひゃー、最高だ!


 
滝壺は大きな石でしっかりと囲まれて大きな露天風呂になっており、40℃に届くか届かないかという程度の、長湯したくなるような湯加減になっていました。打たせ湯も気持ち良いのですが、この湯船も素晴らしく、岩を枕にして湯浴みすると、時間を忘れていつまでも浸かっていたくなるような極上の気分に満たされました。
露天風呂には常に大量のお湯が流れてくるため、野湯にありがちな汚れや沈殿などは一切なく、実にクリアで綺麗です。


 
 
湯の滝のみならず、付近の岩盤のあちこちからも温泉が自噴しており、いくつもの筋を作りながら川へ向かって落ちています。その中のひとつ(上画像の流れ)は露天風呂に流れ込んでおり、手で触ってみるとかなり熱かったので、温度を計測したら50.8℃でした。最下部でこの温度なのですから、湧出時はもっと高温なのでしょう。この高温のお湯が冷めやすい大きな露天風呂へ合流することにより、露天風呂の湯加減がちょうど良い塩梅になっていたのでした。うまい具合にできています。


 
さらに上流側の岩盤でも46.0℃のお湯が落ちており、その直下にも石で囲まれた湯だまりができていましたので・・・


 
ここでも入浴してみました。ちょっと熱めですが、シャキッとする熱さもまた気持ちよかったので、大きな露天とこの小さな湯だまりを行ったり来たりしてしまいました。

お湯の見た目は無色透明で、湯の滝のミストを頭から浴びているときにはうっすらとタマゴ臭が香り、お湯を口に含んでみますと、弱いタマゴ味や重曹味、そしてアルカリ性泉によくある微収斂が感じられました。pH8.0という弱アルカリ性だけあって、ツルツルスベスベの滑らかな浴感が楽しめます。
掛け流しという言葉がバカバカしく思えてくるほど、大量のツルスベ温泉が滝になってドバドバ落ちてくるんです。こんな贅沢な温泉、他にあるでしょうか。まさに極楽そのものです。駐車場から温泉がある谷底まで高低差があるため、往復は体力勝負になっちゃいますが、悪天候でなければそれほど危ない道のりでもありませんから、ランチを持参しながらこの温泉にのんびり浸かって、ゆっくり過ごすのも良いかもしれません。台湾の大自然の恵みを存分に満喫できる極上の温泉でした。


桃園市復興区嘎拉賀  地図
駐車場のGPS座標:24.63557, 121.40562


野湯につき備品類なし。
いつでも入浴可能だが、雨天時には渓流が増水するので要注意。
無料のはずだが、なぜか駐車場で100元を徴収される。

私の好み:★★★






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15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アスペリティ)
2016-03-28 01:15:52
素晴らしい。私もいつか台湾へ温泉行脚してみたい。
Unknown (K-I)
2016-03-28 20:51:58
アスペリティさん、こんばんは。
当日は朝から冷たい雨が降っており、事前に急な山道を往復しなきゃいけないことはわかっていましたから、正直なところ、行くか止めるか迷っていたのですが、意を決して行って大正解でした。こんなダイナミックな温泉の滝は、日本でもなかなかお目にかかれないかと思います。カムイワッカや川原毛のような酸性泉ではなく、癖のない弱アルカリ性のお湯なので、体への負担も少なく、のんびり寛ぎながら大自然の恵みを満喫できました。
ぜひアスペリティさんも、台湾の温泉を巡ってみてください。
Unknown (アスペリティ)
2016-03-28 23:27:42
K-I様
台湾に行くことがあったら、事前にいろいろ相談させてください!
行くなら寒い時期が良さそうですね。
Unknown (K-I)
2016-03-29 21:13:02
>アスペリティさん
台湾へ行く機会がありましたら、お気軽にご相談ください。
おっしゃるように、台湾の温泉巡りは、夏以外がよろしいかと思います。真夏の灼熱地獄の下で温泉巡りをしたこともありますが、さすがに体力的にキツかったです(笑)。また、ここの温泉のような場所ですと増水の危険性があります。毒蛇とか虫も厄介ですしね(笑)。
何故か書いていません (ももママ)
2016-03-29 23:33:41
K-Iさん、こちらの野渓温泉にいらしたのですね。
実はわたしも以前行ったので、自分のブログをチェックしたら、なんと記事を書いていませんでした!
どうやら書き忘れていたようで・・・
いつかまた私も書こうと思いますが、K-Iさんほど詳しく書けないだろうなあ・・・・

とにかく川に下りるまでがけっこうな距離があったように思います。
下りの時、すごい勾配だなあ・・・と思ったんですが、まだ行きはよいよい、帰りは怖いで、せっかく温泉につかってさっぱりしたのに、上り坂の山道をぜえぜえ言いながら歩いて、汗みどろになったのを記憶しております。(夏に行ったので)

だけど、天然の温湯が流れ落ちる下で、川の水と混じったちょうどいい温度のところで、じんわり浸かるといい気分でした!

でも、ここはもう行きたくないなあ・・・すっごく疲れたので・・・
Unknown (K-I)
2016-03-30 21:10:04
ももママさん、こんばんは。
やっぱり行かれていたんですね(^^)。台湾の野渓温泉が好きな方にはかなり有名な温泉なんだそうですね。ブログを拝見しても訪問記が見当たらなかったので、精英温泉や栗松温泉まで行かれている方が、ここを外すはずがないのに?と思っていました(笑)。
おっしゃるように下りも登りもキツいですよね。私は雨の寒い日に行きましたが、それでも駐車場へ戻ってきた時にはTシャツ一枚になっていました。夏だと完全にバテてフラフラになっちゃいそうだ…。ロケーションは最高ですし、お湯のコンディションもダイナミックさも素晴らしいので、温泉だけ捉えれば皆さんにオススメしたいのですが、さすがにあの往復がありますから、体力に自信がある人だけが楽しめる、ちょっと特別な温泉ですね。
懷念的嘎拉賀溫泉 (yuyuy)
2016-11-28 11:37:22
K-I さん, 謝謝你的文章, 22 年前我還是高中生的時候, 也曾經去嘎拉賀溫泉, 那時候很少人知道這個地方, 路也更難走, 我只去過這麼一次, 但非常懷念, 看到 K-I さん的 blog 記憶都回來了 !

我時常讀 K-I さん 的 blog, 來安排九州温泉行程, 參考價值很高, 謝謝.

我父親在北投的地獄谷 (地熱谷) 外開温泉旅館, 泉質是青磺泉, 下次你若是來台湾, 再招待你去我家的温泉. 70 歲的父親是日本混血兒 (我祖母是日本人), 語言溝通OK, 你若想要知道北投溫泉的事情, 他可以為你解說.
Unknown (K-I)
2016-11-28 18:35:02
謝謝您的留言。
我很高興能够帮到你的九州旅遊。我也喜歡九州的溫泉、美食、景色…。

嘎拉賀溫泉是很好。我興奮了。這是我最喜歡的。今年夏天、我的朋友去了溫泉。
現在、因為路是目前到位、任何人都可以訪問。但是、從停車場到溫泉,它是一個陡峭的道路依然。
正因為路陡,歡樂加倍。

我一定會再來台湾玩。青磺泉是不是強酸性? 我幾次泡湯青磺泉。下次當我去台北、請告訴我你父親的温泉旅館吧。我想去那裡。順便一提、你看過電影「湾生回家」嗎? 我非常感動。那是我最近看的電影中很好的一部。

請再來日本。多謝。
^o^ (yuyuy)
2016-11-28 23:15:03
K-I さん早々のお返事ありがとうございます。実家の宿は「美代溫泉飯店」です。

宿の紹介 (台北市役所ページ)
http://reading.gov.taipei/ct.asp?xItem=1129386&CtNode=32114&mp=100021

60年歴史ある旅館、10年前リニューアルした。20室の小さな宿ですが、温泉風呂付和室でございます。泉源は3本、「青磺」(弱放射酸性硫黄泉 PH1.6-2.2 ラジウム含)、「白磺」(硫化水素泉? ) と冷鉱泉です。台湾へ観光の際には是非お立ち寄りください。入浴料サービス ! 連絡先 dctforever@gmail.com

先々月九州旅行17日間、來月も九州旅行19日間、交通手段は電車とバスだけ !! 鉄輪、明礬、由布院、湯平、長者原、黒川、日田、天ヶ瀬、杖立、岳の湯、山川、内牧、山鹿、平山、玉名、雲仙、小浜、嬉野、日奈久、吉尾、人吉、吉松、丸尾、妙見、指宿 .... 日本語まだ下手なので、大変です ... (淚目) でもね、すごく面白いよ !

(あ、あの映画、まだ見ていません ......... )
Unknown (K-I)
2016-11-29 15:39:18
yuyuyさん、你好。對不起我中文不好。
お父様の旅館を教えてくださりありがとうございます。地熱谷の入口ですね。北投には何度も入っていますので、旅館の外観には見覚えがあります。青磺と白磺の両方に入れるのが嬉しいですね。機会があれば、行ってみたいと思います。

>先々月九州旅行17日間、來月も九州旅行19日間
很厲害哦! 謝謝您來日本!
街の温泉から山奥の秘湯まで、九州の有名な温泉地はほぼ制覇していますね。日本の温泉ファンでも、ここまで行っている人は少ないかもしれません。しかも鉄道とバスだけとは、本当にすごいです。
来月のご旅行でも、温泉・景色・お食事など、九州の魅力を満喫してくださいね。
もし温泉旅行に関して何かわからないことがあれば、お気軽に質問してください。

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