温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

妙高池の平温泉 元気村温泉ハウス

2011年09月24日 | 新潟県

妙高高原のイモリ池から望む妙高山は秀麗ですね。まるで風景画の中に自分が溶け込んでいるかのようです。


このイモリ池周辺の池の平地区は多くの宿泊施設が点在していますが、池から南東へちょっと入った一角にはペンションが数軒固まっている「元気村ペンションビレッジ」という区画があり、そこのペンションが共同で管理している「元気村温泉ハウス」という温泉浴場があります。基本的にはペンション宿泊客のための施設ですが、料金を支払うことにより外来者も利用できます。


浴場は常時無人で施錠されているため、利用に際してはまずペンションで料金を支払って鍵を借りる必要があります。

 
鍵を貸し出すペンションは当番制になっており、その日の当番の施設へ一度足を運ばなくてはなりません。どのペンションが当番なのかはボードに掲示されていますが、案内表示の裏に隠れてわかりにくいので要注意です。私もはじめは全く気付かず、かなり迷いました。なお鍵を借りる際にはデポジットとして1000円を預ける約束になっているため、入浴料と合わせて1500円を用意しておく必要があります。もちろん入浴が終わって鍵を返却するときに1000円は返されます。
建物内には休憩スペース・飲料自販機などが用意されていました。日ごろからよく手入れされているようで、館内はとても清潔です。

 
お風呂は男女別の内湯がひとつずつ。逆光の見難い画像で申し訳ありません。
タイル貼りの正方形に近い形状の浴槽で、縁には石板が貼られています。木の枡のような湯口から常時源泉が投入され、浴槽手前側の切り欠けから溢流しています。つまり掛け流しですね。
単なる普通の浴槽かと思いきや、一定間隔でジェットバスが作動し、忘れたころに突然ジュワっと泡が勢いよく噴射されて驚かされます。個人的にはジェットバスは余計だなぁ…。

源泉は妙高山山腹の南地獄谷から引いているものを使用していますが、南地獄谷のお湯は本来黒く濁っているはずであり、それに反して浴槽のお湯は無色透明であることから、供給される手前で沈殿濾過処理が行われているようです。本音を言えば真っ黒に濁ったお湯に入りたいのですが、濁ったままでは多くの観光客にとっては使い勝手が悪いでしょうから、濾過するのはやむを得ないのでしょう。それでも湯口では噴気地帯の黒泥のマッドポッドを思わせるような硫黄の匂いが弱く感じられました。また濾過処理を潜りぬけたのか、あるいは再生成されたのか、湯中では黒い羽根状の湯華がちらほら浮遊していました。お湯が浴槽から溢れ出てゆく流路周辺のタイルも黒く染まっています。なお味はあまり感じられませんでした。浴感にも特徴的なものはありません。

わざわざ訪れるような温泉施設ではないかと思いますが、イモリ池から近く、濾過されているものの掛け流しのお湯なので、近くを訪れた際には立ち寄ってみるのも良いかもしれません。


単純硫黄温泉 72.0℃ pH8.4 溶存物質844.6mg/kg 成分総計846.7mg/kg
Na:35.3mg(15.46mval%), Mg:28.2mg(23.29mval%), Ca:85.8mg(42.97mval%), HS:9.5mg(3.25mval%), S2O3:18.4mg(3.70mval%), SO4:188.7mg(44.01mval%), HCO3:253.4mg(46.47mval%), 遊離H2S:0.4mg
沈殿ろ過済み
湧出地:妙高山南地獄谷

新潟県妙高市池の平温泉元気村ペンションビレッジ1252  地図
0255-86-3779

10:00~21:00
500円(+鍵デポジット1000円)
シャンプー類あり、ロッカーやドライヤーは無し

私の好み:★★

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4 コメント

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黒湯 (野暮天)
2011-09-24 14:39:00
K-iさん、こんにちは。
私も今年の夏に妙高周辺をウロウロしてきましたよ。
登りのきつい野湯に真っ先に行っちゃったら、妻と温友ご夫婦は、「下でかき氷食べてお土産見ているからゆっくり言ってきてね!」と引き上げてしまいました。

その後誰に気を使うでもなく楽しく野湯を堪能した事は言うまでもありません。

まだまだ奥が深そうです。
また来年行こうかな~。

いもり池周辺もウロウロしましたよ。
ランドマークで黒湯にも入りました。
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奥深いですね (K-I)
2011-09-24 17:37:23
妙高の野湯ってどこでしょう(^^)
私は燕から比較的容易?に到達できる某滝の野湯しか入湯経験がありませんが、妙高には他にもいくつか野湯があるんだそうですね。実に奥深い山です。来年にでも是非チャレンジしてみたいです。

ちなみに、もし良い天候の続く日があれば、来月上旬にでも阿曽原温泉(できれば仙人温泉も)へ挑戦しようかと密かに画策中です。いつものように単独行になってしまうので、かなり不安ではありますが…。
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こんばんは (裏ぱと)
2011-09-24 20:51:25
野暮天さん、お初です!以前からブログは拝見させていただいていました!ちょっと感動です、さて妙高の野湯は惣滝の下ですか?それとも燕河原の湯が閉鎖された後に、勝手に作った地図にも載ってない内緒の…ですか?
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おそらく (K-I)
2011-09-28 00:36:08
ぱとさん
横入りしてごめんなさい。
>妙高
おそらく前者で正解だと思います(^^)
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