温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

稲取温泉 竜宮の使い

2022年11月10日 | 静岡県

(2022年1月訪問)
毎日の寒さに身を縮めていた2022年1月の某日。東京よりも伊豆半島の方がいくらか暖かいだろうと考え、日帰りで温泉をハシゴすることにしました。まず向かったのは稲取温泉「竜宮の使い」です。以前こちらの施設は「KKR稲取」でしたが、近年規模を拡大させている関西資本の専門学校「滋慶学園グループ」が買い取って建物をリニューアルし、2018年に現在の形でオープンさせました。

今回の訪問で私は伊豆急の電車に乗って稲取へ向かい、往路は駅から路線バスに乗り継いで最寄りバス停から歩いてアクセスしましたが、帰路はバスに乗らずてくてく歩いて駅まで戻りました。つまり駅から徒歩でもアクセスできる圏内に位置しています。


建物は海岸沿いにあり、目の前は真っ青な大海原が広がっていてとても爽快です。


敷地内にはダイビング練習用のプールもあるんですね。


日帰り入浴を積極的に受け入れていますので、今回日帰り利用で訪問することにしました。フロントは2階にあり、所定の料金を支払うと、大小タオル1枚ずつを貸してくれます。訪問時、カウンターではミャンマーの女性が働いていらっしゃったのですが、この方の応対が実に丁寧で物腰が柔らかく、大変好感が持てました。ホテルや旅館で日帰り入浴をお願いすると、しばしば邪険に扱われてしまうことがあり、特に伊豆エリアではその傾向が強いのですが、こちらのように丁寧に応対してくださると、それだけでありがたく好印象を受けます。


風呂は3階の奥です。お風呂は大浴場と中浴場があり、訪問時の男湯は中浴場でした。おそらく男女は入れ替え制なんだと思われます。なお脱衣室はシンプルながら綺麗で比較的使いやすく、快適に着替えることができました。


大と中の浴場のほか、貸切風呂が2室あり(上画像)、そして屋上には水着で入るインフィニティ露天風呂もあるんだそうです。宿泊すればいろんなお風呂を楽しめるんですね。


さて中浴所に入ってみましょう。
内湯のみで露天風呂はありませんが、明るくて清潔感があり、快適に湯あみできます。しかも窓から青くてだだっ広い相模灘の海原を眺められます。


洗い場にはシャワー付きカランが5個並んでいます。堅牢な造りの仕切が設けられているため、隣客を気にすることなく体を洗えますね。


石が細かく埋め込まれた浴槽は大小1つずつが連なっており、それぞれ優しい曲線を描いています。大小で湯加減が異なり、大きな方はぬるめの温度設定で5人サイズ、小さな方は熱めの設定で約3人サイズです。両方の浴槽に湯口があり、そこから出るお湯はぬるかったり熱かったりしていましたので、間歇的に加水することで温度調整しているのかもしれません。なお熱い湯船と言っても極端に熱いわけではなく、一般的な湯船よりちょっと熱い程度でした。
お湯は無色透明でほぼ無臭。淡い塩味があり、苦汁のような味もうっすら感じられる他、芒硝的な風味も少々ありました。湯中ではツルスベの滑らかな浴感がメインでありながら、引っ掛かる感触も拮抗しており、単なる食塩泉ではない面白い特徴を有しているようでした。


2源泉(稲取7号・稲取8号)及び井水の混合泉(混合泉D)
ナトリウム-塩化物温泉 62.6℃ pH7.31 蒸発残留物5.775g/kg
Na+:1742mg(76.44mval%), Ca++:328.8mg(16.55mval%),
Cl-:3202mg(87.81mval%), Br-:7.4mg, SO4--:547.7mg(11.09mval%),
(平成21年9月28日)

静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1957-1
0557-95-0141
ホームページ

日帰り入浴13:00~21:00(受付終了20:00)
1100円(大小貸しタオル付き)
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★+0.5

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