温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

台中市 清新温泉飯店(日帰り入浴)

2024年02月26日 | 台湾

(2024年1月)
台中市の近郊には麒麟峰温泉など数は少ないものの温泉が点在しています。今回は高鐵(台湾新幹線)台中駅から比較的近い位置にある「清新温泉」を取り上げます。高鐵台中駅から比較的近いと申し上げたものの、約6kmほど隔たりがあるため車で10分強はかかり、しかも結構急な坂道を登り詰めた丘の上の立地しているので、迂闊に駅から歩こうとするとえらい目に遭います。レンタカーなど使えない場合はタクシーを利用しましょう。ちなみに私はレンタカーで現地へ向かったのですが、ナビとして使ったGoogleマップは、なぜか表側の道ではなく、ホテル裏手の山に広がる墓地の中を貫く細い一本道を案内したため、本当にこの道で良いのだろうかと不安を抱きながら運転するはめになりました。


場所柄、車でのアクセスを前提にしているものと思われ、駐車場はかなり広く、余裕を持って止められます。この正面玄関から入館し・・・


ホテルのフロントで温泉に入りたい旨を伝えると、受付はここではなく、1フロア下ったB1階の専用カウンターへ行ってほしい、とのこと。上述したようにこのホテルは小高い丘の上に建っているため、ロビーの窓からの眺望がすばらしく、台中の市街地を一望できます。


フロントの左手には下へ向かうエスカレーターがあり、その入口には鳥居をモチーフにしたと思しき大きなオブジェが設置されていました。温泉イコール日本というイメージがあるようですので、日本を象徴するような飾りとして鳥居を設置したのかしら。
このエスカレーターで下って、その先にあるカウンターで改めて入浴したいと伝えると、ここはB2階だから、1フロア上がってくれ、とのこと。結構な初見殺しの構造をしているホテルなんですね。エスカレーターではB1Fへ行けそうにないので、近くにあったエレベーターでB1Fへ向かったのでした。


B1Fでエレベーターを降りると、SPAのスタッフがすぐに対応してくれました。料金を支払い、引き換えにロッカーキーがついたリストバンドを受け取ると、スタッフが更衣室及び内湯の入口まで案内してくれました。この入口は一見するとシャッターのように見えるのですが、リストバンドをドアのセンサー受信部にタッチすると、シャッターのようばドアが右手にスライドして開く仕組みになっています。

ロッカーは貸与された鍵の番号の箇所を使うことになります。さすがに高めの料金設定だけあって更衣室内はとっても綺麗で使い勝手良好です。各ロッカー内にはタオルが用意されていますので、水着さえ持参すれば入浴できます(といっても水着だけ持って台湾を旅行する人なんてほとんどいませんよね。失礼しました)。

SPAには水着着用の屋外温泉プールと、裸で利用できる内湯及びサウナがあります。
まずは水着着用の屋外温泉プールへ。



屋外温泉プールには複数の浴槽があり、ぬるかったり適温だったりジャグジーがついていたり打たせ湯があったりと、いわゆるSPAに相応しい各種設備が用意されており、綺麗でよく整備されているため、気持ち良く利用できるのですが、どの浴槽も温泉らしさはほとんど感じられず、本当に温泉を使用しているのか疑わしいところ。


一方、更衣室の奥に設けられている男女別の内湯は日本のように裸で入るタイプで、水風呂、普通の湯加減、ぬる湯の3つの浴槽があり、窓に面している主浴槽のぬる湯は微睡んでしまう37℃くらいの湯加減。私は普通の湯加減の浴槽とぬる湯浴槽を何度も往復しながら、最終的にぬる湯浴槽でうたた寝してしまいました。ちょっと天井が低くて開放感に欠けるのですが、でも落ち着いた雰囲気があり、客層も悪くないので、のんびりゆったりと湯あみして寛ぐことができるかと思います。

お湯は無色透明で無味無臭。やはり温泉らしさはあまり感じられません。ホテルの公式サイトによれば日本の中央温泉研究所に分析を依頼して分析表を発行してもらっているらしいのですが、訪問時にはその分析表を確認することができず、また公式サイトでもデータの内容を見ることはできませんでした。麒麟峰といいこの清新といい、台中市近郊の温泉はどこもお湯の個性が乏しくて掴みどころが無く、入浴しても温泉らしさが体感しにくい泉質であるように思われます。本当に温泉のお湯なのかと疑いたくなるようなお湯なのですが、とはいえ内湯とりわけぬる湯浴槽は副交感神経が優位になる湯浴みを楽しめ、存分にリラックスすることができました。なお更衣スペースと内湯の間にはサウナもありますので、サウナ好きの方にも気に入っていただけるかと思います。

今回記事では取り上げておりませんが、個室風呂もあるそうですので、宿泊の際に利用してみてはいかがでしょうか。
台湾新幹線で旅行する途中で利用するのも良いですし、付近には台中エリア屈指の観光名所である彩虹眷村がありますので、その観光ついでに立ち寄ってみるのも良いかもしれません。


台中市烏日区温泉路2号
公式サイト

営業時間8:00~22:00 (最終受付21:30)
ただし毎週火曜8:00~12:00はメンテナンスのため休業
500元
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★

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