温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

峰温泉 花舞竹の庄 その2(1階 内風呂・露天風呂)

2022年01月14日 | 静岡県
前回記事の続編です。


こちらのお宿には、1階と2階にそれぞれ浴場があり、全く趣向が異なるので、拙ブログでは分けて取り上げます。まずは1階の内風呂と露天風呂から。


1階の内風呂と露天風呂はそれぞれ1つずつしかなく、しかも浴場内でつながっているため、男湯か女湯のいずれか一方、もしくは貸切の家族風呂、という使い方になります。
出入口の左側には、「家族」「女性」「男性」のランプとそのスイッチがあり、無点灯の時は誰も使っていないことを示します。入浴の際は、それぞれ自分(もしくは自分たち)の利用用途に合わせたランプを点灯させます。私は男性ですから、入室前にまず「男湯」のランプを点灯させてから、中へと入るわけです。実際に上画像の場合は男湯のランプを点けたところです。このランプが点灯していれば、男性なら他のお客さんも入浴できますが、女性は先客の男性が出てランプが消えるまで待つことになります。また家族風呂として利用している時は、男女問わず他のお客さんは利用できません。

前回記事でも触れましたが、この建物はかなり古い木造建築であるため、随所に老朽劣化が顕在化しており、この1階浴場の脱衣室も相当草臥れています。特に脱衣室から浴場へ出る出入口まわりの壁や床などはかなり崩れており、本気で心配になってしまいました。


曇った画像で見難く申し訳ございません。内湯は当地で産される伊豆青石(緑色凝灰岩)が多用されており、床のみならず壁の下半分も伊豆青石が採用されています。また室内には大きさの異なる浴槽が1つずつあり、いずれもコバルトブルーの丸い豆タイルが貼られていて、目にとても鮮やかです。


洗い場は二手に分かれており、それぞれシャワーが一つずつ(計2つ)設置されています。カランから出てくるお湯は、おそらく温泉のお湯かと思われます。


大きな方の浴槽は湯面がちょっと熱いのですが、かき混ぜれば入浴できる湯加減に落ち着きます。心身がシャキッとする良いお湯です。


こちらは小さい浴槽。大きな浴槽よりは若干ぬるいのですが、それでも一般的な浴槽と比べればちょっと熱めかな。


内湯から引き戸を開けて屋外の露天へ。
この露天風呂は大きい岩風呂なのですが、頭上をすっぽり覆う感じで屋根が掛かっており、また目の前には壁が立ちはだかっているので、露天風呂に期待したくなるような開放感はあまり得られません(周囲には他の宿や民家が建ち並んでいるため仕方ありません)。しかも荒れ放題の裏庭が丸見えなので、ちょっと悲しくなるかもしれません。その一方で、内湯よりぬるく入りやすい湯加減になっているので、のんびり寛ぎながら長湯できます。

ちなみに内湯・露天ともに無色透明の峰2号源泉を掛け流しており、お湯の鮮度感は良好です。多少草臥れているとはいえ、これだけ大きく立派な内湯と露天を、貸切って入浴することができるのですから有り難いではありませんか。私は滞在中、3~4回入ってしまいました。

次回記事では2階の「大正檜風呂」を取り上げます。

次回に続く。
コメント
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