
北海道の屈斜路湖畔はいろんなところで温泉が湧いており、和琴半島の公衆浴場は当ブログでも紹介していますが、今回は湖の南端に湧く「コタン温泉 露天風呂」を取り上げます。
アイヌ民族資料館近くの湖畔に位置しており、専用駐車場もあってわかりやすく、一見すると利用しやすそうに思えますが、浴槽は一応岩で区切られてはいるものの実質的には混浴であり、男女別の小さな脱衣小屋があるものの、そこから浴槽までは10メートル強ほど歩く必要があるので、女性にはちょっと厳しいかもしれません。浴槽や脱衣所以外の設備は何もありません。
しかし、目の前が屈斜路湖という絶好のロケーションが、欠点を補ってあまりある開放感や爽快感を与えてくれ、大空の下で大自然に溶け込んだかのような雄大な気分を味わえます。何しろ浴槽の縁の向こう側は屈斜路湖の湖水であり、お湯に浸かっているとあたかも自分と湖が渾然一体となっているかのような気分になります。特に冬に訪れると、沢山の白鳥が湖面で羽根を休めており、白鳥を至近距離で戯れるかのように眺めながら、のんびりと湯浴みすることができます。
お湯は微かに黄色を帯びた透明で無味、仄かに燻したような匂いのする源泉が掛け流されています。やや熱めですが、重曹泉ならではのつるすべ感が心地よく、湖上を吹く風で火照った体を冷ますと湯上りも爽快です。

白鳥を間近に見ながら、湖水に入っているような感覚で湯浴み

近くにはアイヌの住居「チセ」を復元したものがある
ナトリウム-炭酸水素塩泉
68.3℃ pH7.0 動力揚湯 蒸発残留0.696g/kg 成分総計1.056g/kg
北海道川上郡弟子屈町字屈斜路市街1条通り 地図
24時間 無休
無料
私の好み:★★★