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まらずもう物知り帳(2) まらずもうは立ち合いがすべて

2009-12-09 11:23:11 | まらずもう物知り帳
【まらずもう物知り帳(2) まらずもうは立ち合いがすべて】

大相撲では、立ち合いが重要、という話をよく聞きます。実際、立ち合いで優位に立った力士は、結果として勝利に近づき、立ち合いに失敗するとそのまま負けることが多くなります。まらずもうでも立ち合いは最重要視されており、比喩ではなく、文字どおりの意味で「まらずもうの勝敗は立ち合いがすべて」と言われています。
まらずもうの力士は、朝、まらの立ち具合を確認し、勝敗を決するのですが、この、「まらの立ち具合を確認すること」を「立ち合い」と言います。(「たちぐあい」が詰まって「たちあい」になった、と言われています。)ですから、まらずもうでは、立ち合いが成立したと同時に、勝負はついているのです。大相撲のように、立ち合いに失敗してから挽回する、ということはあり得ず、立ち合いに負けたらその時点で勝負として負けなのです。これが、「まらずもうは立ち合いがすべて」と言われるゆえんです。勝負としてはあまりに厳しいまらずもうですが、同時にわかりやすく簡単だともいえます。難しい技を覚える必要はなく、立ち合いさえマスターすれば、それだけで力士として通用します。ですから、まらずもうは多くの人に親しまれる要素をもった競技だと言えましょう。


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入門希望、お問い合わせは日本まらずもう協会事務局
ohnomatsu@mail.goo.ne.jp
まで。
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まらずもう物知り帳(1) 現代まらずもう概説

2009-12-08 10:19:34 | まらずもう物知り帳
 当ブログでは、読者のみなさんに対し、まらずもうへの理解を深めていただくこと、そしてゆくゆくは競技に参加する気持ちになっていただくことを目的としています。
少しでも興味をお持ちの方は、入門しちゃってください。
「そんなこと言われても、現代のまらずもうって、どんなものかわからない」
と思われる方も多いでしょう。
そこで、まらずもうの歴史と並行して、まらずもうの「今」をお伝えしていくのが「まらずもう物知り帳」です。

【まらずもう物知り帳(1) 現代まらずもう概説】

 現代のまらずもうは、大相撲の開催期間にあわせて開催され、力士たちは大相撲とおなじように勝ち越しや優勝をめざして毎日まらずもうにとりくんでいます。
また、大相撲同様に場所ごとに番付が編成され、まらずもうでも、序の口→序二段→三段目→幕下→十両→幕内の6階級に分けられており、十両以上は場所中15番、幕下以下は7番の取り組みを行います。
 大相撲の取組は序の口から順に、朝から夕方にかけて行われ、花形の幕内力士の取組は4時過ぎ、横綱ともなると6時近く、と順序が決まっていますが、まらずもうでは、階級に関わらず、朝、取組が組まれるのが原則です。まらずもうの力士は、朝、目を覚ますと同時にまらの状態を確認することを通じて、神のおつげを聞きます。まらの状態が神意にかなっていれば「勝ち」。神意にかなっていなければ「負け」。以上が、まらずもうの取組の全過程です。
大相撲の取組では相手力士がいますが、まらずもうの取組は、ひとりで行われます。しかも、大相撲では力士だけでなく、行司や勝負審判や呼び出しなど、多くの人間が取組にかかわっていますが、まらずもうにはそれらの人はいません。つまり、まらずもうは完全にひとりで行われるのです。そこが大相撲とまらずもうの最大の違いです。(この「完全にひとりで神と向き合う」という点が、まらずもうを支える精神として非常に重要な側面をもっているのですが、その点については、この連載で、いずれ触れることになるでしょう。)
 また、大相撲では、取組のために国技館などに出向かなければなりませんが、まらずもうの取組は場所を選びません。各力士は、自宅に居ながら、神を迎える気持ちを持って布団に入りさえすれば、そこが土俵になるのです。このように、場所を選ばずにできる競技である点も、まらずもうが誰にでも始めやすい競技である理由の一つになっています。
 まらずもう協会では、将来的にまらずもうがどんなに普及・拡大しても、国技館のような常設のまらずもう場を建設しようなどとは考えておりません。どこか1か所が特別扱い、というのではなく、日本中どこでも、朝となればあちこちでまらずもうが行われている、という姿こそが、八百万の神と共にある日本の姿としてふさわしいと、協会では考えています。あなたの布団も土俵になることを、ぜひ知ってください。

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