家康襲撃を計画する石田三成と、それを迎え討つ徳川家康の、どちらがたくさん仲間を集められるかの戦い。まあ、結果は見なくてもわかるのだが。三成全然人望ないから。
唐突に江雪斎再登場。北条氏が滅んでから各地を放浪して、今は金吾中納言(小早川秀秋)に仕えているという。
小早川秀秋は寧さんの甥であり、豊臣家の親族で、一応石田陣営。なので、三成の計画に関わっているのだが、江雪斉にも気軽に秘密を話しているのか、そっちから家康に情報が漏れた。
本多正信は、三成の家康襲撃計画を利用しようとする。わざと大ごとにして、味方する大名を見極めようというのだった。
小早川秀秋は、毛利輝元の説得を、信繁は上杉景勝の説得を担当するが、どちらも失敗。というか秀秋は荷が重いとか言って話してもいない。彼は関ヶ原で見事に裏切って三成を滅亡に追い込むわけだが、すでにここで足を引っ張っている。
寧さんは、どちらにつくか悩む加藤清正、福島正則に、徳川につけという。その理屈が、ちょっと違うような。天下を平和にしたのは殿下で「その命に逆らうようなことをしたらいかん」とか。それなら、秀頼を守るオトナ衆の要である家康を討つのは反乱であるという方がまだ的確では?
信繁はどうしていいのかわからない。思い余ってきりに意見を求める。
信繁「お前は煩わしいことも多いが、偏りなくものを言う」
きり「ほめられてるんでしょうか」
信繁「もちろん」
きり「石田さまは、しまったと思ってるんじゃないですか? やめたくてもやめられないんでしょ(半ギレ)」
うーむ。ぐう的確。
しかしなかなか側室にならんね…。
着々と戦争の準備を進める三成軍。ついに島左近(清興/勝猛)登場。ちょっとイメージより齢を食っているが、「続・戦国自衛隊」を何度も読み返した僕としては大変うれしい。「軍師官兵衛」では、なぜか最後まで出てこなくて悲しかったから。
一応、家康のほうに顔だけ出した信幸。端のほうにこっそり座っていたが、予想通り日本一厄介な舅に見つかり、大声で紹介されてしまった。家康陣営には「黒田」も呼ばれていたが、長政は表示されず。
ブチ切れた加藤清正が、三成のところに直接来る。
三成「私はやらねばならぬ時はやるのだ」
清正「お前はそういう男ではない」
三成「俺はそういう男だ!」
清正「よっぽどなんだろ?よっぽどなんだよな?」
三成「何を言ってるのだ」
清正「振り上げた拳、どうしたらいいのか困っておるのだ」
三成「……」
清正「だったら、儂と腕相撲しようではないか」
自分で言っておきながら、清正は振り上げた拳の意味を間違ってる…。
三成は千成瓢箪の馬印を借りられず、大谷刑部も味方になってくれず、細川忠興には叱られ、結局味方してくれたのは最初からいたメンバーだけだった。「わたしがいない間、あなた達は何をしていたのだ」と言われた宇喜多秀家の顔が何とも言えなかった。仕事で成果を上げられなかったサラリーマンの顔だった。
信繁の説得で、昌幸まで家康陣営につき、軍議を仕切り始める。意見は名乗ってからというルールにより、「~で依存なし。伊達越前守正宗」「同じく。細川越中守忠興」などといちいちめんどくさかった。
突然覚醒した上杉景勝が「わしが家康を倒す」宣言をして三成を抱きしめ、ようやく三成も武装を解いた。
細川忠興がムカつく野郎だった。「紀行」で妻ガラシャと仲が良かったとかナレーションされてたけど、そうは思えない嫌な奴だ。役者の人、演技上手いね。
大谷吉継の視力が失われつつある台詞と描写あり。が、あんなに苦しむのは予想外。あの状態では、史実のように関ヶ原で暴れることはできないだろう。病気は治るが失明する、という展開になるんだろうか。