ホンダ・オデッセイの新型(5代目)が発売された。Webで得られる情報だけで、とりあえずの感想を書いてみる。
事前情報で、今度のオデッセイは背が高くなってエリシオンと統合されると聞いていた。その通りのものが出てきたが、両側スライドドアだと、どうしてもオデッセイには見えない。これは背が高くなったオデッセイではなく、背が低くなったエリシオンだ。
中は広いし、7人乗りは2列目がキャプテンシートでゆったり座れそう。それでいて走りはいいんだろうから、オデッセイが欲しい層は買わないかもしれんが、エリシオンはもちろん、アルファードやエルグランドを考えてる人にはいいんじゃね? 特に顔がエグいアブソルートは。
エンジンがK24だ。ホンダの4気筒で一番でかいやつ。だが、今度のはK24でも直噴化したK24Wだそうだ。ホンダの直噴と言えば、初代ストリーム・アブソルートのK20Bを思い出すが、あまり評判良くなかった。今度のはどうだろうか。
K系エンジンは結構長く使われてるので、基本設計がそろそろ古くなってきたんじゃないかと思う。JC08の燃費が13km/L台ってのが古さを象徴してるような、してないような。1800kgもある車体だから、そんなもんかという気もするが、そろそろ完全新設計の2~2.5リッター4気筒を開発してほしい気もする。
2ちゃんねるの車種・メーカー板では、リアサスペンションがトーションビームになったのが叩かれている。トーションビームというのは、左右のリアタイヤをねじり棒でつなぐ形式で、安上がりでスペースユーティリティに優れている。コンパクトカーによく使われる形式である。
僕はトヨタのアルファード・ヴェルファイア・エスティマの3兄弟(3車種ともプラットフォームが共通)がトーションビームなのを馬鹿にしてきた。300万円以上する乗用車でトーションビームなんて、他に聞いたことがない。走りなんてどうでもいいトヨタユーザーだから、そんなでも売れているのだ。
僕は初代フィットから現行ストリームに乗り換えたが、乗り換えて一番いいなと思ったのは、リアのサスペンションである。高速道路の上り坂が終わるところや、下り坂が始まるところ、つまり、車体にマイナスGがかかるような状況で、ストリームは後ろ足ががっちり路面をつかんでくれて、姿勢が安定している。フィットはそういうとき、後ろの接地感があやしくなり、車体が斜め上に飛んで行きそうな気がしたものである。フィットのリアサスペンションはトーションビームで、ストリームのは左右の後輪が独立して動くダブルウィッシュボーンだ。
だから、新型オデッセイのリアサスペンションは残念でならない。ホンダのミニバンのフラッグシップなんだから、多少のスペースを犠牲にしてでも、ハッタリでもいいから独立懸架にすべきだった。
いい方に考えると、将来ハイブリッド化したときにバッテリーを置くスペースのためのトーションビームかもしれないが。
しかし、オデッセイの残念なところはもっとあった。MOTOR DAYSによると、新型オデッセイはステップワゴンがベースだというのだ。
まさかと思ってステップワゴンのスペックを調べると、リアがトーションビームだった(車軸式と書いてあるが意味は同じ)。何故まさかと思ったかというと、プラットフォームはシャシーの基本骨格だけじゃなく、サスペンションまで含むことが多いからだ。
今までのオデッセイは、アコードがベースだったから走りも良かった(と思う)のだが、ステップワゴンなのかよ。というかステップワゴンは伝統的にシビックがベースであり、同じくシビックがベースのストリームとは兄弟なのだが、今のステップワゴンはシビックベースじゃないのか。シビックは日本で売っていない現行の9代目まで、ずっと後輪独立タイプである。
要するに、まず低床かつ屋根も高くして(走りを少し捨てて)ノア・ヴォクシー・セレナに対抗した現行ステップワゴンを専用プラットフォームで開発し、それをベースに今度のオデッセイを作ったわけか。
そういう出自を考えても、今度のは5代目オデッセイというより2代目エリシオンだなあ。テールランプは5代目のに似せてるけど。
ちなみに僕は4代目オデッセイを2回代車で借りたことがあるが、あれは自然なハンドリングでなめらかに曲がっていくクルマだった。そのせいで車体の長さを忘れて振り回しそうになった。今度のは、そういうクルマになっているだろうか。故エリシオンは速かったそうだから、今度のも速いのだろうか。チャンスがあったら試乗してみたい。
あ、最後に、新色のヴィーナスブラックはいい色かも。先代オデとストリームに一瞬あったミスティックナイトみたいな微妙な色で。
事前情報で、今度のオデッセイは背が高くなってエリシオンと統合されると聞いていた。その通りのものが出てきたが、両側スライドドアだと、どうしてもオデッセイには見えない。これは背が高くなったオデッセイではなく、背が低くなったエリシオンだ。
中は広いし、7人乗りは2列目がキャプテンシートでゆったり座れそう。それでいて走りはいいんだろうから、オデッセイが欲しい層は買わないかもしれんが、エリシオンはもちろん、アルファードやエルグランドを考えてる人にはいいんじゃね? 特に顔がエグいアブソルートは。
エンジンがK24だ。ホンダの4気筒で一番でかいやつ。だが、今度のはK24でも直噴化したK24Wだそうだ。ホンダの直噴と言えば、初代ストリーム・アブソルートのK20Bを思い出すが、あまり評判良くなかった。今度のはどうだろうか。
K系エンジンは結構長く使われてるので、基本設計がそろそろ古くなってきたんじゃないかと思う。JC08の燃費が13km/L台ってのが古さを象徴してるような、してないような。1800kgもある車体だから、そんなもんかという気もするが、そろそろ完全新設計の2~2.5リッター4気筒を開発してほしい気もする。
2ちゃんねるの車種・メーカー板では、リアサスペンションがトーションビームになったのが叩かれている。トーションビームというのは、左右のリアタイヤをねじり棒でつなぐ形式で、安上がりでスペースユーティリティに優れている。コンパクトカーによく使われる形式である。
僕はトヨタのアルファード・ヴェルファイア・エスティマの3兄弟(3車種ともプラットフォームが共通)がトーションビームなのを馬鹿にしてきた。300万円以上する乗用車でトーションビームなんて、他に聞いたことがない。走りなんてどうでもいいトヨタユーザーだから、そんなでも売れているのだ。
僕は初代フィットから現行ストリームに乗り換えたが、乗り換えて一番いいなと思ったのは、リアのサスペンションである。高速道路の上り坂が終わるところや、下り坂が始まるところ、つまり、車体にマイナスGがかかるような状況で、ストリームは後ろ足ががっちり路面をつかんでくれて、姿勢が安定している。フィットはそういうとき、後ろの接地感があやしくなり、車体が斜め上に飛んで行きそうな気がしたものである。フィットのリアサスペンションはトーションビームで、ストリームのは左右の後輪が独立して動くダブルウィッシュボーンだ。
だから、新型オデッセイのリアサスペンションは残念でならない。ホンダのミニバンのフラッグシップなんだから、多少のスペースを犠牲にしてでも、ハッタリでもいいから独立懸架にすべきだった。
いい方に考えると、将来ハイブリッド化したときにバッテリーを置くスペースのためのトーションビームかもしれないが。
しかし、オデッセイの残念なところはもっとあった。MOTOR DAYSによると、新型オデッセイはステップワゴンがベースだというのだ。
まさかと思ってステップワゴンのスペックを調べると、リアがトーションビームだった(車軸式と書いてあるが意味は同じ)。何故まさかと思ったかというと、プラットフォームはシャシーの基本骨格だけじゃなく、サスペンションまで含むことが多いからだ。
今までのオデッセイは、アコードがベースだったから走りも良かった(と思う)のだが、ステップワゴンなのかよ。というかステップワゴンは伝統的にシビックがベースであり、同じくシビックがベースのストリームとは兄弟なのだが、今のステップワゴンはシビックベースじゃないのか。シビックは日本で売っていない現行の9代目まで、ずっと後輪独立タイプである。
要するに、まず低床かつ屋根も高くして(走りを少し捨てて)ノア・ヴォクシー・セレナに対抗した現行ステップワゴンを専用プラットフォームで開発し、それをベースに今度のオデッセイを作ったわけか。
そういう出自を考えても、今度のは5代目オデッセイというより2代目エリシオンだなあ。テールランプは5代目のに似せてるけど。
ちなみに僕は4代目オデッセイを2回代車で借りたことがあるが、あれは自然なハンドリングでなめらかに曲がっていくクルマだった。そのせいで車体の長さを忘れて振り回しそうになった。今度のは、そういうクルマになっているだろうか。故エリシオンは速かったそうだから、今度のも速いのだろうか。チャンスがあったら試乗してみたい。
あ、最後に、新色のヴィーナスブラックはいい色かも。先代オデとストリームに一瞬あったミスティックナイトみたいな微妙な色で。