曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

初音ミクが歌う百人一首パート1

2021-07-29 07:38:00 | その他

暗記用の曲を作っていて大変なのは、音数が合わないことだ。特に国名と首都は、やたら長い名前と、短いと2文字とかの名前を、うまいこと譜割りして同じフレーズに乗せなきゃならないのが難しい。

そこで、既存の文章や詞(詩)で、勝手に使ってよくて、音数が決まってるのはないかと考えて思いついのたのが百人一首だった。

いや百人一首を勝手に使っていいかはわからないんだけど。大丈夫だよね? 1000年前のだし。

まあいいや。とにかく百人一首なら音数がほぼ決まっているし、100個もあって当分ネタに困らないと思ったのだ。そして、百人一首の各首にメロディを付け、伴奏に合わせてボカロが歌うという、世界初かもしれない曲が生まれた。

しかし、やってみると大変だった。聞いてみても苦しいな、変だなと思うだろう。

5・7・5・7・7という音数の配分は、小節も拍も基本的に「4」を繰り返す現代のロック・ポップスには致命的に合わせにくいのだった。

それでも何とか強引に合わせてみたので聞いていただきたい。百人一首でググると順番があるらしく、今回は1から16までを歌っている。ボーカルは例によって初音ミクで、オケはKORG Gadgetである。


百人一首-Ⅰ
作詞:天智天皇 持統天皇 柿本人麻呂 他
作曲:msknst

秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ
春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
田子の浦に うち出でて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪はふりつつ

奥山に もみぢ踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき
かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける

天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも
わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり

花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも あふ坂の関

わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ あまのつり舟
天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ

つくばねの 峰より落つる みなの川 こひぞつもりて 淵となりぬる
陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに

君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む


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