その人は僕の仕事関係のお客さんで、生命保険とか車の契約書なんかのフォームを生成するシステムを開発しているシステムエンジニアなんだが、今度の改元について、ちょっと面白い(当事者にとっては面倒くさい)話をしていた。
彼が作っているシステムでは、西暦の日付と和暦の日付を自動的に変換する。4月1日の新元号発表後は、5月1日以降の日付を入れると、例えば安常元年5月2日、なんていう風に変換される・・・ように今開発している最中である。
そこで彼が悩んでいるのは、4月30日23時59分までの間はどうするのかということ。4月上旬に新しい元号を実装すると、5月1日以降の日付は新元号に自動的に変換されてしまう。まだ今上天皇が天皇でおられるのに、システムがそういう風に動いてもいいのか。お店で売ってるものではなく、企業のシステムに組み込むものなので、5月1日にハイ発売というわけにはいかない。事前に実装して動くようにしておく必要がある。だが、動いていいのかと。
その辺が不敬なのかどうか分からないから、4月30日に休日出勤して5月1日になった瞬間に手動で切り替えかなあ。いや連休は絶対に休みたいから、タイマー的に自動で切り替わるようにしたいなあ。でもこれからプログラムにタイマーを組み込むのも手間だし、動作テストもしなきゃだし…。
結局タイマーを組み込むらしいのだが、元号が先に発表されるのも、それはそれで大変なんだなあという話でした。