今週、当ブログのアクセスランキングでは「刑事コロンボ「逆転の構図」を検証する」がずっとトップだった。1/19のNHK BSで放送したからだろう。僕もそれを録画していた。前回の記事では、重要な証拠品が入ったカメラを、あんなところに放置しておくだろうかという疑問は、10年くらいたったらまた見返してチェックしようということにして終わっている。
あれからまだ5年しか経っていないが、やたらあの記事が読まれるので、一応再検証してみるかということで、今回録画したものを注意深く見たのであった。
そして判明した驚愕の事実。僕はとんでもない勘違いをしていた。
縛りあげた妻を撮影するガレスコ。夫婦仲が悪いので、そういうプレイではない。
ミスのないように裏焼きして問題の時計をビシッと指差すコロンボ。
裏焼きを指摘されて固まるコロンボ。
インスタントカメラの写真は、日光写真的な仕組みで生成されていると僕は思いこんでいた。レンズを通過した光は、専用の印画紙にダイレクトに焼き付けられていると思っていた。なので、前回の記事ではこう考えていた。
ダシュラーのカメラにはプリントされた写真(オリジナル)だけが入っている。
そのオリジナル写真を別のカメラで撮影し、そのフィルム(ネガ)を特大に引き伸ばしてプリントした。が、その際に裏焼きしてしまった。
複写したネガをうっかり溶かしてしまった。
時計の左右をチェックするにはプリントされた写真(オリジナル)を見るしかない。
※プリントは裏で焼こうが表で焼こうが好きなようにできるが、撮影したフィルム(ネガ)は表と裏がはっきりしている。表と裏で質感が違うし、撮像枠外のコマ数表示や銘柄表示で分かってしまう。複写したネガでオリジナルの左右が確認できる。
しかし!!!
今回セリフを注意深く聞くと、いや普通に聞いてもわかるはずなのだが、ガレスコはオリジナルの写真を見てみろ、ではなく、オリジナルのネガを見てみろ、と言っている。複写したネガではなく、オリジナルのネガだ。
ネガ?!
インスタント写真でネガ?
ネガということはフィルムということであり、小さなフィルムの像をあのサイズの写真にプリントするには、どういう構造かわからんが、引き延ばしレンズからフィルムまで、ある程度の距離が必要なはず。あの薄いボディにそんな光学メカが入っているのか?!
僕はボディが薄いから日光写真的な仕組みなんだろうと思っていたのだが。これはまた脚本のミスか?! オリジナルの写真を見ろと言わせるべきなのでは?
それにしてもあのカメラの仕組みがわからんと話にならないので、急いでインスタントカメラをWikipediaで調べたら、なんとインスタントカメラ用のフィルム?にもネガがあるというではないか。
さらに調べると、あのカメラはポラロイド120という機種らしい。ヤフオクに出てたりするので、カメラの写真はいろんな角度で見ることができたのだが、フィルム?がどうなっているのかわからない。ネガと印画紙が密着したシートになっているのだとは思うが。
というわけで、インスタントカメラでもプリントされた写真とは別にネガが存在することは分かった。その点では脚本に問題はない。作中のコロンボですら、借りものだがニコンFを使用しており、70年代初期にはすでに普通のフィルムのカメラが普及していた。この時代の視聴者にも、インスタントカメラにプリントが終わった後のネガが入ったままという状況は若干わかりにくいような気がするが、間違いではない。
で、5年前のあの疑問。証拠のネガが入ったカメラをあの棚に置いておくのは変という問題を考えてみたのだが。
ネガを入れたままというのは確かに変な気はするが、あの部屋は証拠品の保管庫だと考えればいいのではないだろうか。棚には数台のカメラの他に、いくつかのアタッシュケースや大量の封筒が並んでいるが、どれも管理用と思われるタグ?が付いている。犯罪の証拠品には、もっと奇想天外なものもありそうだが、小道具係が証拠品保管庫を作ろうとしたら、ああいう品物にタグを付けて棚に並べそうな気はする。
最近前回の記事が読まれているのは、内容が間違っているからなんでしょうな。ああ恥ずかしい。5年も放置してたなんて。コメント欄を解禁してたら、誰か教えてくれてたんですかね。
ここは証拠品の保管庫ではないかと。
このカメラの中のネガを見てみろと蓋を開けたガレスコ。
蓋が開いたカメラを拡大。確かにネガっぽいのが入ってた。
あれからまだ5年しか経っていないが、やたらあの記事が読まれるので、一応再検証してみるかということで、今回録画したものを注意深く見たのであった。
そして判明した驚愕の事実。僕はとんでもない勘違いをしていた。
縛りあげた妻を撮影するガレスコ。夫婦仲が悪いので、そういうプレイではない。
ミスのないように裏焼きして問題の時計をビシッと指差すコロンボ。
裏焼きを指摘されて固まるコロンボ。
インスタントカメラの写真は、日光写真的な仕組みで生成されていると僕は思いこんでいた。レンズを通過した光は、専用の印画紙にダイレクトに焼き付けられていると思っていた。なので、前回の記事ではこう考えていた。
ダシュラーのカメラにはプリントされた写真(オリジナル)だけが入っている。
そのオリジナル写真を別のカメラで撮影し、そのフィルム(ネガ)を特大に引き伸ばしてプリントした。が、その際に裏焼きしてしまった。
複写したネガをうっかり溶かしてしまった。
時計の左右をチェックするにはプリントされた写真(オリジナル)を見るしかない。
※プリントは裏で焼こうが表で焼こうが好きなようにできるが、撮影したフィルム(ネガ)は表と裏がはっきりしている。表と裏で質感が違うし、撮像枠外のコマ数表示や銘柄表示で分かってしまう。複写したネガでオリジナルの左右が確認できる。
しかし!!!
今回セリフを注意深く聞くと、いや普通に聞いてもわかるはずなのだが、ガレスコはオリジナルの写真を見てみろ、ではなく、オリジナルのネガを見てみろ、と言っている。複写したネガではなく、オリジナルのネガだ。
ネガ?!
インスタント写真でネガ?
ネガということはフィルムということであり、小さなフィルムの像をあのサイズの写真にプリントするには、どういう構造かわからんが、引き延ばしレンズからフィルムまで、ある程度の距離が必要なはず。あの薄いボディにそんな光学メカが入っているのか?!
僕はボディが薄いから日光写真的な仕組みなんだろうと思っていたのだが。これはまた脚本のミスか?! オリジナルの写真を見ろと言わせるべきなのでは?
それにしてもあのカメラの仕組みがわからんと話にならないので、急いでインスタントカメラをWikipediaで調べたら、なんとインスタントカメラ用のフィルム?にもネガがあるというではないか。
さらに調べると、あのカメラはポラロイド120という機種らしい。ヤフオクに出てたりするので、カメラの写真はいろんな角度で見ることができたのだが、フィルム?がどうなっているのかわからない。ネガと印画紙が密着したシートになっているのだとは思うが。
というわけで、インスタントカメラでもプリントされた写真とは別にネガが存在することは分かった。その点では脚本に問題はない。作中のコロンボですら、借りものだがニコンFを使用しており、70年代初期にはすでに普通のフィルムのカメラが普及していた。この時代の視聴者にも、インスタントカメラにプリントが終わった後のネガが入ったままという状況は若干わかりにくいような気がするが、間違いではない。
で、5年前のあの疑問。証拠のネガが入ったカメラをあの棚に置いておくのは変という問題を考えてみたのだが。
ネガを入れたままというのは確かに変な気はするが、あの部屋は証拠品の保管庫だと考えればいいのではないだろうか。棚には数台のカメラの他に、いくつかのアタッシュケースや大量の封筒が並んでいるが、どれも管理用と思われるタグ?が付いている。犯罪の証拠品には、もっと奇想天外なものもありそうだが、小道具係が証拠品保管庫を作ろうとしたら、ああいう品物にタグを付けて棚に並べそうな気はする。
最近前回の記事が読まれているのは、内容が間違っているからなんでしょうな。ああ恥ずかしい。5年も放置してたなんて。コメント欄を解禁してたら、誰か教えてくれてたんですかね。
ここは証拠品の保管庫ではないかと。
このカメラの中のネガを見てみろと蓋を開けたガレスコ。
蓋が開いたカメラを拡大。確かにネガっぽいのが入ってた。